そもそもアワビってどんな魚?
アワビは巻貝の仲間でミミガイ科アワビ属の貝です。世界中に約80種類が生息しており、 日本近海には4種類のアワビが生息しています。
日本近海にはアワビは黒アワビ、蝦夷アワビ、メガイアワビ、マダカアワビが生息しています。
黒アワビは浅い海域に、蝦夷アワビは北の海、主に北海道に生息し、メガイアワビは主に西日本に生息、マダカアワビは千葉の暴走半島より南の太平洋に生息しています。
アワビは一見片方の貝殻を失った二枚貝のように見えますが、れっきとした巻貝の仲間で、よく見ると貝殻の端に渦巻きがあります。
あまりアワビとしては扱われていませんが代用品という位置づけでトコブシという貝もおり、実は立派なアワビの仲間です。
こちらのトコブシはアワビの代用として親しまれており、アワビよりもリーズナブルな価格で流通していましたが、近年価格が上昇してきています。
アワビの値段相場はいくら?
2021年から2022年のアワビの価格相場はアワビの種類や大きさにもよりますが、1キロ約7000円程になっています。
アワビの価格はアワビの種類、大きさ、産地によって幅が大きく、最高級の国産黒アワビでは大きさにより1個の貝で2~3万円するものも存在します。
一方中国産や韓国産のアワビで大きさが小さいものであれば、1個の貝で300円から500円程と非常に安い値段で購入する事が出来ます。
スーパーなどでは中国産や韓国産のアワビが1,000円程で販売されているのを目にすることもありますが、アワビの種類までは記載されていないことが多いです。
市場でも購入する事が出来、市場では小さなものから大きなものまで、様々なサイズ、種類のアワビが並び価格は500円から30,000円と幅がありますが、スーパーで購入できるものよりも、値は張るが大きいものが欲しい場合には市場での購入がおすすめです。
しかし、黒アワビの大きなものは高級料亭などに直接卸されることが多く、一般にはあまり流通しません。
国産のアワビでは黒アワビが最も値段が高いのですが、その理由はアワビが大きく育つには、かなりの時間がかかり、約11㎝の大きさになるまでに平均4年間かかることが理由の一つで、もう一つの理由は需要と供給のバランスが悪く、需要に対して、供給が圧倒的に追いついていません。
さらに天然とアワビになると現在は約40年前と比べると25%ほどしか天然のアワビは取れないため、天然のアワビはかなり貴重になっており、高値となっています。
アワビの旬の時期はいつ?
アワビの旬の時期は種類により若干異なりますが、代表的な黒アワビの旬の時期は5月から9月とされています。
旬の時期のアワビは身が引き締まり、アワビの風味や、うま味も増しており、絶品です。
さらに肝にも甘みがのり通にはたまらない時期となっています。
アワビはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
アワビは蒸し、焼き、刺身、煮物で頂くことができます。
刺身で頂くのが、定番ですが、アワビの踊り焼きも有名で、鮮度抜群の活アワビをそのまま焼くことで、アワビが踊っているように見えるのがその名の由来です。
同じアワビの仲間であるトコブシは、身が柔らかめなことを生かして、蒸しや、煮物に向いています。
外食での料金は調理や大きさの他に、大衆店か高級店かによりかなり幅があり、1,500円から50,000円程でアワビ料理を頂くことができます。
都市部のレストランや料亭ではなく、海辺の漁師さんがやっている、直売所が併設されているような店舗の場合、サイズは小さいですが、1,000円程でお刺身を頂くことができます。
アワビのバターしょうゆステーキ
材料
- アワビ
- バター 20g
- しょうゆ 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- ニンニク ひとかけら
- 酒 20㏄
- 塩コショウ 少々
- 片栗粉 少々
手順
- アワビの下処理をして殻を外しておく。
- ニンニクをつぶし、バター全量とともにフライパンにいれ、中火にかけ、香りを出す。
- 酒を全量加えてアワビを入れ、フライパンに蓋をし、酒が飛ぶまで蒸し焼きにする。
- 酒が飛んだらしょうゆ、みりん、砂糖を加えて弱火にし、焦げないように手早く片栗粉でとろみをつける。
- お好みで、塩コショウで味をととのえ完成。
そのままお皿に盛り付け、ナイフとフォークで召し上がっても良いですが、アワビのみ取り出して、まな板の上で切る方が召し上がりやすいかと思います。
外食では10,000円が料金の相場になっています。
アワビの刺身
材料
- アワビ
- 塩小さじ1
手順
- 殻が付いたままのアワビに殻ごと塩を振る。
- 殻と身の部分を清潔なたわしで、塩でするように洗い、汚れとぬめりをとり、流水で良く流す。
- 殻の薄い方から、牡蠣剥きナイフやテーブルナイフを差し込み、貝柱を外す。
- 貝柱から、ひもと、肝を手で外し、ひもと肝は包丁で切り離し砂袋をとる。
- 最後に切り身にして完成。
普通に切るよりも小波切りと言う、断面がギザギザになる切り方をした方が、しょうゆやワサビが絡みやすくなり、食べやすくなります。
小波切りは、のこぎりで切るように、前後に動かしながら切ることで、簡単にできますのでケガに十分注意して挑戦してみてください。
外食ではアワビの大きさによりますが、1,000円から10,000円程が料金の相場になっています。
アワビの値段についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもアワビってどんな魚?
- アワビの値段相場はいくら?
- アワビの旬の時期はいつ?
- アワビはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
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