魚の脂と栄養的価値


冬の魚がとても美味しく感じられる理由の一つに、「脂の多さ」ということが挙げられます。
例えば寒ブリ、ブリそのものが持つさっぱりとした身の旨さと、脂の甘さが相まって口の中でとろける味わいが楽しめるのが醍醐味です。
先日、2週間の海外旅行に行って参りましたが、帰国して羽田空港の税関で並んでいるとき、頭の中は寒ブリの刺身やノドクロの塩焼きなど、恋しかった日本の魚料理でいっぱいになっていました。
やはり、美味しく魚を食べる文化は日本が一番だと思うのです。
税関を出て、帰り道に回転すし屋に直行しました。

冬の魚が脂を多く持っている理由、寒い時期を乗り切るため身に栄養を沢山付けることですが、春の産卵期に向けて産卵に耐えられるだけの栄養を確保することも挙げられます。
そして、魚が持っている脂は「良質な脂質」なのです。

十数年前に♪魚をたべると 頭がよくなる~という、おさかな天国という歌がよくスーパーの鮮魚コーナーでかかっていました。
余談ですが、この歌は全国的にヒットした2002年の11年前1991年に水産庁の魚食普及事業の一環としてひっそりとリリースされました。
リリースされて数年後、探偵ナイトスクープで取り上げられ知る人ぞ知るという存在になったのでした。
当時は一般販売をしていなかったため、通販でシングルCDを販売していたそうです。

話を元に戻して…魚を食べると頭がよくなる、これは言い伝えでも迷信でもなく本当のことです。
魚が持っている脂質は「不飽和脂肪酸」というものに分類されているものの一つに、DHA(ドコサヘキサエン酸)というものがあります。
1972年に英国の学者マイケル・クロフォード教授が「DHAは脳の障害と関連する」という仮説を研究の結果導いたレポートを発表しました。
このレポート研究対象は魚を多食する日本型の食生活でした。
そして世界に広く、DHAには学習能力を高めて健全な脳を造り出す役割があることを知らしめます。
また、アルツハイマーの予防にも役立つことが判明されています。

そして、もう一つの不飽和脂肪酸にEPA(エイコサペンタエン酸)というものがあります。
よく知られているEPAの役割とは、血中コレステロールを少なくして血栓の予防、血液がサラサラになることですね。
動脈硬化を防ぎ、心筋梗塞や脳血栓を予防する、優れた成分が魚には含まれており、成人病予防に大きく貢献するのです。
これらのEPAやDHAはヒトの体内では生成されないため、外部から補給しなければならない「必須脂肪酸」です。

美味しいのに人間の健康にとても役立つ魚、今年は必須脂肪酸を上手に摂りつつ、出っ張ったお腹を凹ませようと思うのです。

画像出典元:http://ameblo.jp/sige0809/entry-11968594175.html

新鮮な鮮魚が手軽に買える、サカマアプリ

blank

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事