そもそもハモってどんな魚？
ハモは、全長1～2メートルの大きさにもなる大型肉食魚で、主に沿岸部に生息しています。「食(は)む」に由来する名の通り、何にでも噛みつく獰猛な性格のため、捕獲の際には注意が必要です。
ウナギ目の魚なので、その形状はウナギやウツボに似ています。細長い体と、大きくあいた口の中には無数の鋭い歯という恐ろしい見た目のハモですが、その見た目とは裏腹に、実は繊細な味を持ちます。天ぷらや湯引き、刺身など様々な料理で楽しむことができ、京料理には欠かせない食材のうちの1つです。
そんなハモですが、一体どんな味がするのかご存知でしょうか？今回はハモについて、その味や調理方法などを詳しくご紹介していきたいと思います。
ハモはまずい？どんな味がするの？
ハモはまずい、と言われることもあるようですが、実際にはどうなのでしょうか？
ハモは、白身魚の味に似てると言われますが、淡泊なだけではなくしっかりと旨味のある魚です。京料理には欠かせない高級食材と言われるだけあってとても美味しく、多くの人に愛されています。
しかし、そんなハモにも弱点があります。それは、下処理がとても大変なことです。ハモの身には小さな骨が多く、調理前に骨切りという処理をしなければなりません。これがとても難しく、素人が行うのは至難の業です。そのため、ハモの味を引き出すのは料理人の腕の見せ所だと表現されることもあります。もしかすると、一般家庭では見かけることが少ないかつその見た目から、まずい、と言われてしまうのかもしれません。
実際にはとても美味しいハモですが、その大きさから、1匹で蒲焼や刺身、天ぷらや湯引きなど、様々な調理方法で味わうことができるというメリットがあります。変わり種として、ハモをかまぼこにして食べることもありす。
ハモといえば京都というイメージの通り、基本的には京都を中心とした西日本で好んで利用されています。その歴史は古く、なんと縄文時代から食べられていたとする文献もあります。ハモはとても生命力の強い魚なので、流通の技術が未発達な時代でも食べることができたのですね。そんな昔から日本人を魅了してきたハモを、是非一度味わってみてください。
ハモが美味しい旬の時期はいつ？
ハモの旬は梅雨あけから夏にかけてです。
ハモは6月頃に産卵を迎えるため、この時期が一番脂が乗っていて美味しいのです。ハモにはビタミンAやビタミンB2といったような栄養が多く含まれているため、暑い夏に食べると精がつくとして、ウナギと同じような感覚で食べる地域もあります。
夏は京都の祇園祭の時期。この頃に京都を訪れ、旅の思い出の1つとしてハモを食べてみるのもおすすめですよ。
ハモを美味しく食べることができるレシピは？
はもが美味しい魚であることはお分かりいただけたと思いますが、ここでははもが美味しく食べられるおすすめの調理法をご紹介していきます。
前述した通り、はもは白身魚に似ている美味しい魚ですが、調理が非常に難しい魚です。細かい骨がたくさんあるからこその作業である「骨切り」は特に大変で、素人ではなかなかできません。
一部地域のスーパーでは、骨切りをした状態のはもが販売されているので、初めて調理する際はそういった状態のものを買ってくることをおすすめします。
ハモのしゃぶしゃぶ鍋
はもの味を存分に引き出すのにおすすめなのがしゃぶしゃぶ鍋です。
1：水800ml、酒大さじ3、醤油大さじ3、みりん大さじ3、顆粒だし小さじ2を煮立たせた鍋の中にお好みで水菜、ごぼう、ねぎなどの野菜を入れます。
2：野菜に火が通ったら、骨切りをして開いたはもを2センチ幅に切り、鍋に入れます。
3：はも火が通ったら別皿にとり、お好みですだちを絞ります。
はもの身は火が通ると白くなります。火が通っているかしっかり確認してから召し上がってください。
ハモの天ぷら
はもは天ぷらにするのもおすすめです。
1：骨切りをして開いたはもを一口大に切って、天ぷら粉をつけて揚げます。
2：味を変えた1品も。はもに梅肉を塗り、大葉を巻いてから天ぷら粉をつけて揚げます。はもの旨味と梅と大葉の香りがとてもよくマッチします。
3：しっかり揚がった天ぷらにお好みで塩や天つゆをつけて召し上がってください。
ハモの味についてまとめ
いかがでしたでしょうか？
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもハモってどんな魚？
- ハモはまずい？どんな味がするの？
- ハモが美味しい旬の時期はいつ？
- ハモを美味しく食べることができるレシピは？
サカマでは、魚に関する様々な情報をご紹介しております。
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