コバンザメはまずい?その味や美味しいレシピ、旬な時期をご紹介

そもそもコバンザメってどんな魚?

コバンザメとは、スズキ目コバンザメ科に分類される深海魚です。

名前に「サメ」がつくため、サメの仲間だと思われがちですが、実はスズキの仲間になります。

コバンザメは、大きい個体だと1メートルを超えるサイズまで成長しますが、70~80センチ程度の個体が多いです。

コバンザメの大きな特徴は、その見た目と生活スタイルです。

コバンザメの頭部は、小判型に平たくなっており、その部分が吸盤になっています。

この吸盤を利用して、ウミガメやクジラなど、大型生物の腹部にくっついて生活しています。

そして、くっついた大型生物が食べたエサのおこぼれを食べて生活しています。

また、このように共生しているものの、片方にしかメリットがない共生を「片利共生」といいます。

そんなコバンザメですが、実は一般的に食用とされることはほとんどありません。

水揚げ量自体も少なく、まれに定置網などで捕獲されることはありますが、その場合も市場にはほとんど出回ることはないそうです。

また、コバンザメの刺身があまりにも美味しいため、漁師さんたちが全部食べてしまう、という噂もあります。

そのため、個人で入手するには、自分で釣り上げたり、漁師の方から譲ってもらうなど、他の魚に比べて少しハードルが高いといえます。

今回はそんなコバンザメの味についてご紹介していきます。

コバンザメはまずい?どんな味がするの?

そもそもサメって食べられるの?

と思う方もいるかもしれませんが、冒頭でお伝えした通り、コバンザメはサメの仲間ではなくスズキの仲間です。

そのため、身は白身で食べることができます。

そして肝心のコバンザメの味ですが、刺身には脂がしっかりのっていて、歯ごたえもあり非常に美味しいです。

新鮮なコバンザメの切り口をみると、脂のサシがたくさん入っており、脂の多さが一目でわかるほどです。

コバンザメの刺身は、身質や味がカンパチに似ている言われてますが、その脂の旨味から、寒ブリにも劣らない魚とまで言われています。

口に入れると、濃厚な脂が溶け出し、噛めば噛むほど上品な旨味が広がっていきます。

にも関わらず、脂がしつこくないのが、よりコバンザメの旨味を引き上げています。

その味は、サメに似た見た目からは想像できないほど美味しいものになっています。

ここまでいわれると、「漁師さんたちが全部食べてしまう」という噂も、あながち間違いではないかもと思ってしまいます。

ちなみに、頭部の吸盤部分は硬すぎるため、食べることはできません。

コバンザメが美味しい旬の時期はいつ?

実はコバンザメの旬は、流通数少ない事もあり不明です。

ただ、真夏のコバンザメは脂のりがあまりよくないとの報告はあがってきています。

ちなみ、魚全般の傾向として、産卵に備えて栄養を蓄える、「産卵期前」が一番美味しく、旬と言われることが多いです。

コバンザメの産卵期は、夏〜秋なのが分かっています。

真夏のコバンザメの脂のりが悪いのも、これだと辻褄が合います。

これらも踏まえ、産卵期前である春頃のコバンザメが美味しいのではないかと考えられます。

コバンザメを美味しく食べることができるレシピは?

先述した通り、コバンザメは中々市場に出回らないため、入手は困難だといえます。

ただ、もし手に入れることが出来たなら、せっかくなので美味しく食べたいですよね。

ここからは、コバンザメを美味しく食べるレシピについてご紹介します。

お刺身

ここまでお伝えしてきたように、コバンザメは脂のりがとてもいいため、お刺身で食べるのがオススメです。

刺身であれば、コバンザメの脂の味をしっかり堪能することができます。

しかし、コバンザメは独特の匂いがキツく、放っておくと身に匂いがついてしまうため、内臓の処理を早めに行う必要があります。

捌き方は、こちらの動画を参考にしてみてください。

 

コバンザメの味についてまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。

  • そもそもコバンザメってどんな魚?
  • コバンザメはまずい?どんな味がするの?
  • コバンザメが美味しい旬の時期はいつ?
  • コバンザメを美味しく食べることができるレシピは?

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