そもそもハタってどんな魚?
ハタとは、スズキ目ハタ科ハタ亜科に属する魚の総称です。
代表的なものとして「マハタ」「キジハタ」「クエ」などが挙げられます。
狭義では「マハタ」そのものを指して「ハタ」と呼ぶことも多いようです。
ハタの多くは北海道から九州の岩礁地帯に広く生息しています。
本州では「ハタ」「羽田」「旗」と表記されますが、その呼び名は地域によって様々です。
和歌山では「アマアラ」、兵庫や長崎では「アラ」、福岡では「タカバ」、富山では「メトジ」、愛媛では「ヤスリゴチ」、沖縄では「ミーバイ」と呼ばれています。
見た目も種類によって大きく異なります。
「アカハタ」は名前の通り、鮮やかな赤い色をした魚ですが、「アオハタ」は名前に反して黄色っぽい色をした魚です。
どの種類も共通して口が大きく、顎が突き出した姿形をしています。また、全体的にうっすらと縞模様がある種類が多いですが、「ヤイトハタ」や「カンモンハタ」のように斑点模様の魚も存在します。
そして、ハタ科の魚は非常に大きな魚として知られています。
特に「マハタ」は成長すると1メートルを超えるほどの巨大魚になります。
同じハタの仲間である「キジハタ」の一般的なサイズは25㎝から40㎝で、ハタ科の中では小型に分類されますが、こちらも成長を続けると最大で50㎝から60㎝ほどにもなるそうです。
どの種類も漁獲量がかなり少ないため、スーパーなどではめったに見かけることができない高級魚として知られています。
ハタの値段相場はいくら?
高級魚ランキングでも上位にくるほど、高級な魚として有名なハタですが、一体どのくらいの値段で買うことができるのでしょうか。
ここからは、ハタの種類別にそれぞれの値段相場をご紹介していきます。
マハタの値段相場
ハタ科の中でも高級魚として有名な「マハタ」は、天然モノと養殖モノで値段が異なります。天然の「マハタ」は漁獲量が少ないため希少価値が高く、養殖の「マハタ」と比較すると価格は高くなります。
2021年におけるそれぞれの値段相場は下記の通りです。
(一般的なサイズである50㎝、約2kgのマハタにおける値段相場です。)
天然マハタ(1kgあたり) 約2,700円〜3,500円
養殖マハタ(1kgあたり) 約3,000円
キジハタの値段相場
「キジハタ」はサイズによって市場での値段相場が変わります。
一般的なサイズである25㎝から40㎝の「キジハタ」の値段相場は下記の通りです。
25㎝ 約2,000円〜2,500円
30㎝ 約3,000円〜3,500円
40㎝ 約5,000円〜10,000円
大型になればなるほど、脂が乗り味もよくなるため価格も跳ね上がります。
50㎝を超える大物の「キジハタ」は、約10,000円〜20,000円の間で取り引きされることもあります。
大型の「キジハタ」は高級な料亭のコース料理などで提供されることが多く、お店が直接取り引きする場合も多いようです。
オオモンハタの値段相場
「オオモンハタ」は「キジハタ」と同様にハタ科の中では比較的小型に分類される魚です。その一般的なサイズは35㎝から40㎝ほどと言われています。
2021年の市場取引価格は1kgあたり約2,000円〜2,500円ほどです。
通販価格では、1kg未満が約1,200円〜2,800円、1kg以上になると約4,500円〜6,500円ほどで販売されています。
小型と言えど「オオモンハタ」も他のハタ科の魚同様に高級魚であることが分かりますね。
クエの値段相場
「クエ」はハタ科の中でもトップクラスの高級魚です。
「マハタ」と同様に、天然モノと養殖モノで値段が異なります。
2021年における「クエ」の1kgあたりの値段相場は下記の通りです。
天然クエ(1kgあたり) 約10,000円から12,000円
養殖クエ(1kgあたり) 約4,000円から7,000円
「クエ」は旬の時期によっても価格に変動があります。
「クエ」の旬は10月から2月頃と言われており、「クエ鍋」として提供されることも多いため、冬に価格が高まる傾向にあります。
反対に夏の時期は比較的安価で手に入れることができるため、その時期を狙って食べてみるのもいいかもしれません。
ハタの旬の時期はいつ?
ハタの旬は、種類によって様々です。
例えば「マハタ」の旬は、秋の終わりから春頃までと言われ、「アカハタ」の旬は初夏の頃と言われています。
しかし、ハタの大半は旬の時期でなくともほとんど味は落ちません。
産卵した直後のみ少し味が落ちるようですが、そのタイミングを除けば1年を通して楽しめる魚です。
ハタはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
淡白でしっかりとした身に脂の乗ったハタは、どんな料理にしても絶品です。
今回はその中でも、ハタの旨味を存分に味わえるオススメの調理方法と外食で楽しむ場合の料金をご紹介いたします。
ハタの刺身
新鮮なハタが手に入ったら、お刺身でいただくのが一番です。
(写真は「アカハタ」のお刺身ですが、「キジハタ」のお刺身もまた絶品です。)
上品な甘みを感じる白身は、しっかりしていて癖がなく、コリコリとした食感を楽しむことができます。
また、捌いた直後ではなくあえて数日寝かせてから食べるのも、身が熟成して美味しいのだそうです。
ハタのお刺身をお店で食べる場合、「マハタ」単品の刺し盛りやその他の魚との盛り合わせなどで料金が異なります。
大体、一皿約1,000円から2,500円ほどの値段で提供されることが多いようです。
ハタの煮付け
ハタは身がしっかりしているため、煮付けにしても煮崩れすることなく、美味しくいただくことができます。
ふっくら柔らかく淡白な白身に、甘辛いタレがよく絡んで、ご飯もお酒も進むこと間違いなしです。
※写真は「アカハタ」の煮付けですが、「アカハタ」によく似た魚の「バラハタ」には注意が必要です。
「バラハタ」はハタの中でも毒を持つ種類の魚で、「アカハタ」に姿形が似ているため、誤って食べてしまい食中毒になったケースもあるようです。
自宅で調理する際には十分に注意しましょう。
ハタの煮付けをお店で食べる場合は一皿約2,000円ほどの値段で提供されることが多いようです。
ハタの値段についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- ハタの値段相場はいくら?
- ハタの旬の時期はいつ?
- ハタはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
そもそもハタってどんな魚?
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