さかなの旬 大きな赤い目玉が特徴です…アカムツ 秋が終りに近づいた頃、木々の葉は黄色に色づいて散ってゆきます。 日が傾くのが早くなり、すぐそばまで来ている冬の訪れに、もの悲しいセンチメンタルな想いに耽ってしまうことありますよねぇ。 しかし、もの想いばかりに耽ってばかりではなりません。 秋から冬にかけて旬の魚は実に多いのです。 このさかま図鑑を執筆している私も含めご覧... サカマ
さかなの知識 日本の牡蠣あれこれ (その2) 日本にはマガキとイワガキが主流の貝で、各々生活環境が異なることと食べる旬が違うことを綴りました。 マガキは天然貝以外に、養殖貝も広く流通されています。 養殖は一年飼育したのち水揚げして販売されるので小ぶりな貝が多いですが、イワガキは天然貝の割合が多く、数年に渡り成長した貝はかなり大ぶりで殻長が20センチを超える個体もあ... サカマ
さかなの知識 日本の牡蠣あれこれ (その1) 生ガキ、カキフライ、焼き牡蠣、カキ鍋…牡蠣料理は様々なバリエージョンで楽しめ、そしてとても旨いですね。 この旨みは岩に着底してからほとんど動かないので、貝の筋肉が退化して内臓が殆どを占めています。 そのため、カキの風味は内臓の味が強いのです。 タウリンや亜鉛ミネラルを豊富に含み、糖質の50%以上がグリコーゲンで、肝機能... サカマ
全国の漁港紹介 大阪湾は魚の宝庫、都会と共生する漁業 なにわは一般的に「浪速」と漢字で書きますが、「魚庭」と置き換えることができるのです。 そしてこの「魚庭」が古来より、「なにわ」に通ずる由来でもあるのです。 遥か昔、大阪湾はチヌが獲れる豊かな海だったことから、「茅渟(ちぬ)の海」と古事記に記されています。 戦国時代が終わり、豊臣秀吉が天下の実権を握った安土桃山時代以降、... サカマ
さかなの旬 北海道の紅い冬の旬 キチジ(キンキ) カサゴの仲間で真っ赤な魚体が美しいキンキという魚がいます。 正式和名はキチジですが、一般的には「キンキ」という名前で広く流通されています。 日本では駿河湾以北に生息し、北海道から樺太にかけて好漁場となっています。 大陸棚斜面付近の水深150mから1,000m程度の海に生息している深海魚で、魚、イカ、エビ、カニ、ゴカイな... サカマ
さかなの旬 見た目はごついけど、色っぽい名前を持っています。アイナメ アイナメとはカサゴ目に分類される魚です。 塩分濃度が低い河口付近や岩礁に生息しており、南西諸島や一部太平洋を除く日本各地で漁獲されています。 魚体は赤褐色、紫褐色の色合いですが、繁殖期のオスには婚姻色があり黄色になります。 日本列島沿岸に生息するアイナメは晩秋から冬が産卵期で、オスは縄張りの岩礁にメスを誘い込み産卵させ... サカマ
全国の漁港紹介 私が合羽に着替えたら…漁師体験記(その4) 海中に投入した1,500メートルの網が分速16メートルの速さで巻き揚げられています。 ネットホーラーで巻き揚げられた網を巧みにクレーンで甲板の網置き場に載せてゆき、次の漁で網や浮き具が絡まないように均等に収納するため数人がかりで網を捌き、船首では海底部側のワイヤーがウインチで巻き揚げられ、ワイヤー取り付ける網の丸環を取... サカマ
全国の漁港紹介 私が合羽に着替えたら…漁師体験記(その3) 仮眠室に仕事開始のベルが鳴ると、一斉に漁師たちが起きだします。 船底の仮眠室から這い出て甲板に上がると、灯船が集魚灯を海中に照らしています。 とっぷり夜の闇に染まった黒い海を、眩い光で照らされたエメラルド色の海面はとても幻想的で美しいものでした。 さてヘルメットを被り、合羽を羽織って作業開始です。 海面を照らしていない... サカマ
全国の漁港紹介 私が合羽に着替えたら…漁師体験記(その2) 前回で旋網漁船についてご説明しましたが、私は網船に乗っていました。 鹿児島県の東シナ海沿岸が漁場で、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、カツオ、マグロなど多獲性浮魚を中心に漁獲をしていました。 浮魚とは海面近くの表層から中層に生息する魚で、ヒラメなど海底に生息する魚を底魚と呼びます。 旋網船団で中心的存在の網船には10名... サカマ
連載記事 私が合羽に着替えたら…漁師体験記(その1) のっけから、二十年以上昔の映画のタイトルみたいになってしまいましたが…。 原田知世さんが主演されるような爽やかなお話ではありませんので、悪しからず。 私は以前、南九州にて漁船に乗っていたことがあります。 本格的な漁師ではなく研修生で数か月の間でしたが、乗船中は一般社会では経験できない様々な出来事があり、漁師たちの魚に対... サカマ