青森県新企画~イカdeマグロをもらおう


青森県東津軽郡外ヶ浜町に三厩(みんまや)漁港があります。
津軽半島最北端に位置する第2種漁港です。外ヶ浜町の世帯数は3046世帯、人口6728人(2015年7月1日現在)の小さな町です。

三厩とはあまり聞かない地名ですが、調べてみると源義経との関わりがあることが分かりました。頼朝に追われて奥州平泉で自刃したといわれる義経ですが、実は生きて北へ逃れたという伝説があります。

それを実証するかのように、円空が義経寺を建立し、観音菩薩像を安置したといわれています。龍馬山の義経寺は今も津軽海峡を見下ろす寺として義経ロマンに包まれています。

さて、青森県といえば「大間のマグロ」が有名で印象も強いですが、津軽半島最北端の外ヶ浜町三厩でもマグロが水揚げされ、「津軽海峡本マグロ」と呼ばれる形のいいマグロが揚がります。

津軽海峡本マグロは奥津軽今別駅開業への呼び水として期待されており、三厩の漁師さんの活躍に期待されている一本釣りのマグロです。

三厩ではマグロの一本釣り漁師さんの平均年齢が60代後半になり、マグロ漁を続けるには体力的に負担がかかりすぎるため、せめて餌となるアオリイカだけでも手に入ればということから、「イカdeマグロ」が始まったのでした。

一般的なマグロの一本釣りには、日の出前に出漁し、夕方まで操業します。しかし餌となる活きたアオリイカを釣らなければならず、実際には午前零時過ぎから船を出してアオリイカ釣りをしなければならないのです。

高齢になった漁師さんには大変きつい仕事ですね。三厩漁協では漁師さんの負担を軽減するため、一般の人からアオリイカを提供してもらう作戦に出たのです。

アオリイカは沖に出なくとも、陸地から釣ることもできるため、マグロに最適な餌として漁師に提供してもらえると考えたのです。

アオリイカを提供してもらうと、1杯1ポイントがたまる仕組みで、5ポイントたまるとホンマグロ冷凍柵赤身200g、10ポイントで同中トロと交換できます。

期間は今年(2015年)10月~11月の2カ月間となっており、アオリイカ提供者は三厩漁協のHPから、会員登録が必要になります。

この企画は昨年非公開で実施したようです。提供されたアオリイカで大型マグロが上がったようです。今年は一般公開で実施されることになりました。

「イカdeマグロ」のホームページを見ると、アオリイカ需給情報が毎日更新されています。例えば本日(2015年)10月18日17:20分現在、アオリイカの必要数が100杯に対して、まだ提供者はいない状況です。明日の必要数も100杯必要なようです。

これを見る限りでは、アオリイカの提供者が少なすぎるように思われます。イカ釣りの好きな方はアオリイカをたくさん釣って、ぜひ漁協に提供してください。

大間のマグロと津軽海峡本マグロ。同じ津軽海峡で獲れるマグロだけに、美味しさも期待できそうですね。

一本釣りの技術を持った漁師さんが、釣りに集中でき、十分腕を振るえるようにしてあげたいものです。餌となるアオリイカだけでもみんなで応援し、漁師さんの負担を少しでも軽くして、元気に漁を続けてもらいたいものです。

(出典元 朝日新聞2015年10月2日)

画像出典元:http://kshimoi.exblog.jp/

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