さかなの知識 カジキは潜水艇さえ襲う その2 最近ではカジキの吻が高速遊泳できるために必要な役割があることも研究されており、学術誌『Journal of Experimental Biology』に論文が掲載されました。 これまで高速で泳ぐことができる魚には筋肉に奇網という熱交換器官を備えられているため、周りの海水より体温を高く保つことができ、水温が低いときに筋肉... サカマ
さかなの知識 カジキは潜水艇さえ襲う その1 魚屋を物色していると、時折見事なほど美しい桃色のカジキの切り身を見つけるときがあります。 大概、ラベルに記載されているカジキとは“メカジキ”のことを意味します。 適度に脂が乗っているので、塩コショウでムニエルにして食べるのが好きなんです。 この一週間、お腹を下してお粥など流動食ばかりだったので、バターとともに香るメカジ... サカマ
さかなの知識 魚の視力 先日メガネを買い換えました。 3年前に作った黒縁のウェリントンは軽くて掛けやすい、お気に入りのメガネなんですが、最近小さな文字がとみに見えづらくなってきまして…。 検眼をしたら視力が落ちていた(0.3→0.1)ことは勿論、乱視が強くなっていました。 そして“老眼”っていうものが始まっていましたよ。 シジューを過ぎてから... サカマ
さかなの知識 ドローンと漁業 小型無人機「ドローン」が有名になったのは3年ほど前、米国・アマゾン社が商品配達に活用する方針を打ち出したときでしょうか。 その表明を受けてDHLやEMS、FEDEXなど世界的規模の運送業者は、輸送の効率化や省力化を目指してドローン活用の検討を始めました。 ただし、人口密集地の飛行をするときの安全性、積載重量などを巡り、... サカマ
さかなの知識 おいしい干物 私が子供の頃父親に「干物の味が分かれば一歩大人になるんだ」と言われたものです。 確かに子供の頃の私の舌はマグロの刺身などわかり易い味を好み、干物など深い味わいの食べ物は苦手でした。 そして時は二十年以上経過して四十路の道を突き進む私の舌は、父親の言ったとおり「干物大好物!!」になったのでした。 ただし自分が立派な大人に... サカマ
さかなの知識 今日の魚 クエ クエはマハタに似た魚類で大きな魚体が特徴で、1メートル以上の大きさを誇ります。 日本付近に生息するクエは重荷西日本から南方の太平洋から東シナ海、南シナ海の沿岸や、大陸棚の深さ50メートルの岩礁やサンゴ礁に生息します。 また生息数は少ないものの青森県以南の日本海にも存在します。夏に産卵期があり雌性先熟の性転換を行う魚で、... サカマ
さかなの知識 真鯛と縁起 正月とは暦の初めであり、旧年が無事終わり新年を迎えたことを祝う行事です。 玄関にお供えされた松や竹の門松には、生命、不老長寿、繁栄を祈願して木々に宿る神様、年神を迎え入れるという、おめでたい意味合いがあります。 日本では真鯛は縁起がいいものの一つで、祝いの席では欠かさせない存在です。 めでたい象徴として、七福神の恵比須... サカマ
さかなの知識 長く冷凍した魚を最大限美味しくするには…その2 前回の続きです。 再氷結とは別に凍った食材の脂質が酸素に触れて品質低下する、所謂“脂焼け”という問題もあります。 死んだ魚は保水力がなくなり、自分が持っている脂や体液により細胞が壊れてしまいます。 脂焼けは不飽和脂肪酸が多く含んでいる魚に起こりやすく、脂がよく乗った魚の切り身や干物を冷凍するときは注意が必要です。 脂焼... サカマ
さかなの知識 長く冷凍した魚を最大限美味しくするには…その1 冷凍庫の整理をしたとき、ストッカーの奥にかなり古い食材が眠っていたっていうことはありませんか? 私はあります、それもしょっちゅう。 魚屋や肉屋で特価のモノを買ってきたのはいいけれど当面使う予定もなく、気が付いたら冷凍庫に数か月間も放置していたなんてね。 大抵、長期保存した食材は解凍して調理しますが、とくに魚類は肉がパサ... サカマ
さかなの知識 ミクロなおはなし…ナンノクロロプシス その2 前回は魚類の種苗生産現場に於いて“ナンノクロロプシス”という植物プランクトンが仔稚魚飼育で必要なことをお話しました。 今回はその続きです。 ナンノクロロプシスという植物プランクトンは、水産生物の食物連鎖ピラミッドでは最下位にあるため魚類の飼育にあたっては相当な量が必要になることを前回で綴っています。 ナンノクロロプシス... サカマ