魚屋を物色していると、時折見事なほど美しい桃色のカジキの切り身を見つけるときがあります。 大概、ラベルに記載されているカジキとは“メカジキ”のことを意味します。 適度に脂が乗っているので、塩コショウでムニエルにして食べるのが好きなんです。 この一週間、お腹を下してお粥など流動食ばかりだったので、バターとともに香るメカジ...
さかなの知識
さかなの知識の記事一覧
前回の続きです。 再氷結とは別に凍った食材の脂質が酸素に触れて品質低下する、所謂“脂焼け”という問題もあります。 死んだ魚は保水力がなくなり、自分が持っている脂や体液により細胞が壊れてしまいます。 脂焼けは不飽和脂肪酸が多く含んでいる魚に起こりやすく、脂がよく乗った魚の切り身や干物を冷凍するときは注意が必要です。 脂焼...
冷凍庫の整理をしたとき、ストッカーの奥にかなり古い食材が眠っていたっていうことはありませんか? 私はあります、それもしょっちゅう。 魚屋や肉屋で特価のモノを買ってきたのはいいけれど当面使う予定もなく、気が付いたら冷凍庫に数か月間も放置していたなんてね。 大抵、長期保存した食材は解凍して調理しますが、とくに魚類は肉がパサ...
前回は魚類の種苗生産現場に於いて“ナンノクロロプシス”という植物プランクトンが仔稚魚飼育で必要なことをお話しました。 今回はその続きです。 ナンノクロロプシスという植物プランクトンは、水産生物の食物連鎖ピラミッドでは最下位にあるため魚類の飼育にあたっては相当な量が必要になることを前回で綴っています。 ナンノクロロプシス...
全国100万人おさかなファンのみなさま、こんにちは。 今日は舌を噛んでしまいそうな長ったらしい名前の生物についてお話をしようと思います。 当サイトにて仔稚魚の餌となる“シオミズツボワムシ”や“アルテミア(シーモンキー)”など小さな微生物についてミクロなお話を綴りましたが、今回は更に小さな生物のお話でございます。 ナンノ...