さかなの知識 サケあれこれ その7 さてさて、サケのお話も気が付けば7話になってしまいました…。 こんがりと朱色に焼けたサケの身をアチアチと頬張りつつ、このサケは太平洋を回遊していたんだなぁとしみじみした夕食でした。 サケが川で生まれてから海に向かい、成長期から成熟期にかけて広い海原を回遊することは皆さんご存知のことと思います。 前回、なかなか解明できな... サカマ
さかなの知識 サケあれこれ その6 シロザケやカラフトマスなど、回遊性の特徴が強いサケ系魚類は成長期から成熟期の数年間は海洋に出ることは広く知られたことですが、回遊するコースは最近まで判明されていませんでした。 魚体の遺伝的性質を利用した標識方法により、海洋生活の間の回遊コースが解明されつつあります。 サケの生活史が判明されることにより、サケ科魚類の資源... サカマ
さかなの知識 サケあれこれ その5 前回ではサケ科の魚は生まれた川に戻る「母川回帰」の習性があることを綴りました。 一部のサケ科の魚は生涯を産まれた河川で生活しますが、大部分の魚は河川に生まれたのち、海洋に繰り出して数年に渡り回遊行動を取ります。 何故、外敵が多い海洋に出るのか? サケ科の魚は“冷水性魚類”であり、生息している河川は水温が低く、そして貧栄... サカマ
さかなの知識 サケあれこれ その4 サケ科の魚が持つ最大の特徴は「母川回帰」ではないでしょうか。 川で生まれて海に出て、広い海洋を数年間回遊して産卵のために生まれた川に戻って来る。 海で育った大きなサケが川を遡上する逞しさや、産卵をして死んでゆく儚さは神秘的であり、ドラマティックに感じてしまいます。 サケの生活史とは、川に始まり川で終わるものなのです。 ... サカマ
さかなの知識 サケあれこれ その2 前回ではサケとマスに明確な違いがないことを綴りました。 さてサケ科の魚というのはいったい何種類あるのかというと、サケ属、タイヘイヨウサケ属、イワナ属、イトウ属、カワヒメ属、アカントリングア属、コレゴヌス属、サルモティヌス属、ステノズゥス属、ブラキミスタクス属、プロソビウム属の11属66種に分類されます。 そのなかで、日... サカマ
さかなの知識 サケあれこれ その1 先日まで8回に渡りサンマについてあれこれ綴りました。 日常でお馴染みなサンマには、沢山のミステリアスなことがあることをお伝えしました。 きっと、今年のサンマは例年以上に美味しく感じることでしょう…!? さて、今度は「サケ」についてつらつらと綴ってゆきたいと思います。 秋も深まり空気が冷たくなってきた頃、鮮魚店の店頭には... サカマ
さかなの知識 さんまあれこれ その8 さんまあれこれ その8 サンマについて、先日気になるニュースが報道されました。 例年、サンマの価格は1尾150円前後で販売されていますが、今年の新物のサンマは300円前後に高騰しているのです。 日によっては400円(!!)もの値が付くこともあります。 何故、今年のサンマはこんなに高いのか? 以前、この記事にて北海道や東... サカマ
さかなの知識 さんまあれこれ その7 サンマ話、おかげさまで(!?)第7話目に突入致しましたが、まだまだサンマについて綴りたいことがあるのでございます…。 さあさあ、今日もお付き合いくださいませ。 きっとあなたもこの秋にはサンマ博士になって、皆の人気者になることでしょう! さて先日はサンマの成長と水温の関連性、耳石を解析することで成長の過程を知ることができ... サカマ
さかなの知識 さんまあれこれ その6 まだまだサンマのお話、続きます。 「えー、またかよ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、もう少しお付き合いくださいませ。 そして今晩のおかずはどうしようかなとお悩みでしたら、是非鮮魚店で新鮮なサンマを買ってきましょう。 脂ノリノリの旨いサンマを食べながらこの記事を読むと、サンマが神秘的なものに見えてくるはずで... サカマ
さかなの知識 さんまあれこれ その5 前回、サンマの生息について解明されていないことが多々あることを綴りました。 日本人にとって秋の味覚の代表である大変馴染みの深い魚ですが、その一方でサンマはどこでいつ生まれて育つのか、そしてどのような経路で日本付近に回遊してくるのか、まだ解らないことが多すぎます。 日本近海をはじめ、サンマが生息している北太平洋ではいつも... サカマ