南アルプスの山々に囲まれた、風光明美で空気や水が非常に美味しい、長野県安曇野市。 市の中心に上高地を原水の梓川、高瀬渓谷から湧き出た高瀬川の2つの川が合流した犀川という、清らかで美しい川が流れています。 この犀川のほとりに長野県水産試験場があり、アユ、ワカサギ、ニジマスなど長野県の河川に生息する魚類の研究や生産、河川漁...
サカマ
旬の魚、魚の調理方法から、漁港、産地のレポート、記事など、魚に関わる様々な情報を発信していきます。
サカマの記事一覧
海外旅行に出掛けるとき、旅の最初の楽しみが機内食ですね。 腹ペコで搭乗して、離陸後暫くするとギャレー(台所)からいい匂いがしてきます。 気の早い私は、この段階でテーブルをセッティングして配膳される機内食を待ち受けています。 大概は肉料理と魚料理どちらかを選ぶかキャビンアテンダントが聞いてきますね。 私は肉料理をチョイス...
京都、大阪に出掛けてうどん屋か蕎麦屋に入ると、必ずと言っていいほど「にしん蕎麦」がメニューにあります。 身欠きニシンの甘露煮がかけそばの上に乗っかっているものが出てきますが、これは旨いです。 素焼きした身欠ニシンを、醤油やみりんに砂糖を加えた汁で煮て照りを出しています。 長時間煮込んでいるため、骨も柔らかくトロトロとし...
子供の頃はテレビっ子でしたが、よく見ていたのは「刑事ドラマ」でした。 特に好きだったのが舘ひろし、柴田恭兵がクールに横浜市内を走り回って犯人を追い詰める「あぶない刑事」でした。 柴田恭兵さんに感化されて髪はジェルでリーゼントに固め、親に頼んでペラッペラの白いサマージャケットを買ってもらった高校一年生の夏。 ああ、今思う...
先日、4回に渡り魚類の初期種苗生産についてお話しました。 ふ化したての仔魚は、シオミズツボワムシやワムシといった動物プランクトンを摂餌して成長してゆきます。 さて、ヒラメの初期種苗生産について少し触れましたが、ふ化したてのヒラメ仔魚は普通の魚の仔魚と同じような形状で水槽内を泳いでいます。※1 全く、成魚のヒラメの姿には...
さて前回、前々回と渡り、種苗生産の仔魚の離乳食「シオミズツボワムシ」について綴りました。 シオミズツボワムシをもりもり食べて日に日に仔魚が大きくなってゆき、体の器官が発達してゆくのが顕微鏡で観察できます。 1㎜成長するたびにワムシの摂餌量は加速度的に増えてゆきます。 ヒラメの場合、ふ化直後は5㎜未満だった仔魚が2週間を...
さて、前回では種苗生産に於いて、ふ化したばかりの仔魚の離乳食となる「シオミズツボワムシ」の培養について綴りました。 ワムシは種苗生産中では常に培養を続ける必要があります。 培養方法は何通りかあり、その種苗生産期間で最も適した手法が取られています。※1 オーソドックスな手法は「植え継培養」といい、培養水槽に海水を張り培...
大阪の有名私立大学に近畿大学があります。地元では近大と呼ばれて親しまれています。 近畿大学といえばクロマグロの養殖で全国に名を知られた大学ですね。 今年(2015年)11月2日に大学祭が行われました。農学部のある奈良県奈良市中町のキャンパスでは、大学祭のイベントの中に「近大マグロの解体ショー」がありました。 和歌山県串...
大衆魚って一体どういう意味なのでしょう。辞書によると、「値段が安い庶民向きの魚。例えばイワシ、アジ、サンマ、サバなど」と書かれています。 昔からこれらの魚は大衆魚といわれていましたが、近年では少し様子が違ってきたような気がしませんか。ある年からイワシが、またあるときは秋刀魚が庶民の食卓から遠のいていくことがありませんか...