魚に関することいろいろ

8月の海

季節が夏から秋に差し掛かる時期、残暑が厳しくても気温の上昇は徐々にとまり始め、日に日に秋の陽気が深まってゆきますが、海はまだまだ高温の状態が続いています。
気温と水温は温度が上がるとき、下がるときいずれも時期にズレがあり、気温が7月、8月に最も高い時期であっても、水温の最も高い時期は8月下旬から9月にかけてなのです。

以前、魚類種苗生産の仕事をしていたとき、毎日沖合から生産施設に引いている海水の水温を測定していましたが、1月の海は16℃位の水温とやや暖かく、2月になってから10℃を切る日がありました。
そして夏、梅雨が明けて夏本番になった7月は20℃代半ばの水温で一定でしたが、お盆が明けた8月中旬になって水温が一段と上がり始め、日によっては30℃を超す日があったものです。
思い返してみると、7月の海辺は涼しい海風が心地よかったものでしたが、9月の海辺は海風が非常に暑いものでした。

そもそも夏が暑いのは太陽の照る時間が長くなるためですが、それは6月下旬の夏至が一年で最も日が長いときなのですが、夏至は梅雨の真っ最中で、最も日本が暑い時期は8月上旬の立秋にずれ込みます。
そして海、日本の周辺には暖流である黒潮が流れています。
暖流は低緯度から高緯度にかけて流れる海流で、周囲の空気を暖めて自身は冷やされる海流のことです。
そのため、暖流沿岸では温暖湿潤な気候が保たれ、大気を暖め水蒸気を供給して上昇気流の発生により雨が降りやすくなります。

最も暑い夏の気候に連動する大気温に対して、地表や海は熱が蓄えられるため、冷めるには時間が掛かるため、海水は日照時間の最長より遅れて最高水温に達します。
ちなみに湖や川は海ほど気温と水温のズレが少なく、温まるのも冷めるのも早いのです。
そのため、8月下旬になると淡水魚はもう秋の気配になっていますが、沖の魚はまだまだ盛夏真っ盛りなのです。

画像出典元:https://blogs.yahoo.co.jp/torigoe5777/4284771.html

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