魚に関することいろいろ

ミクロなおはなし…ナンノクロロプシス その1


全国100万人おさかなファンのみなさま、こんにちは。
今日は舌を噛んでしまいそうな長ったらしい名前の生物についてお話をしようと思います。
当サイトにて仔稚魚の餌となる“シオミズツボワムシ”や“アルテミア(シーモンキー)”など小さな微生物についてミクロなお話を綴りましたが、今回は更に小さな生物のお話でございます。

ナンノクロロプシス、一昔前流行した“海産クロレラ”と呼ばれたもので、クロレラのように緑色の球形で見た目が同じですが、クロレラとは異なる種類でクロレラが“緑藻植物”であるのに対して、 ナンノクロロプシスは珪藻などと同じ“不等毛植物”です。
ナンノクロロプシスは2~5μm(1μmは1/1000㎜)程度の小さな藻類で、光合成をしながら海を漂う植物プランクトンです。
オメガ3不飽和脂肪酸のひとつであるEPA(エイコサペンタエン酸…未だに名前が覚えられず、一発で入力できません)を豊富に含有しています。
EPAは血液をサラサラにする効果が認められており、成人病予防に大きな期待がされています。

さて、魚類種苗生産とナンノクロロプシスの関係についてですが、これは仔稚魚の初期餌料であるシオミズツボワムシの餌となります。
ナンノクロロプシスを餌として増殖したワムシは大変優れた栄養が含まれているため、仔稚魚の餌として最適なのです。

そして仔稚魚を飼育する海水にナンノクロロプシスを添加することで、飼育環境を整える役割があります。
具体的には明るい日中は光合成で飼育水に酸素を補給するので、窒素やリンなどが増加して飼育環境が悪化する飼育水の富栄養化を低減して、ヒラメやマダイ、カンパチ、クロマグロなど仔稚魚のうちから共食いが激しい魚は、ナンノクロロプシスによる深い濁りが共食いを抑えることができるのです。

種苗生産機関に於いてナンノクロロプシスは、シオミズツボワムシやアルテミアと同じく生産に於いて欠かせないものですが、このナンノクロロプシスという植物プランクトン、食物連鎖のピラミッドで一番下に存在するため莫大な量が必要となります。
つまり、このナンノクロロプシスを種苗生産飼育に足りるだけ保有するとなると、莫大なスペースと道具が必要で、それに見合った手間を掛けなければなりません。
画像出典元:http://pokokichi.exblog.jp/tags/%E3%83%92%E3%83%A9%E3%83%A1%E5%88%BA%E8%BA%AB/

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