そもそもコノシロってどんな魚?
コノシロとは、ニシン目ニシン科に分類される魚です。
北海道あたりから台湾あたりまで、広く生息しています。
コノシロは基本的に大規模な回遊はせず、一生のうちに大きく生息地が変わることがないことが特徴です。
またコノシロは内湾性の魚で、河口の汽水域に生息しています。
大きさは25cmほどで、体は縦に薄く木の葉のような形です。
また背びれの後ろは糸のように長くなっているのも特徴で、生息域が重なる「サッパ」などと区別できるポイントです。
またコノシロはブリやスズキのように、成長するに従って名前が変わることから出世魚として知られています。
4cm~5cmほどの稚魚は「シンコ」、7cm~10cmになる若魚は「コハダ」、12cm~13cmほどの若魚になると「ナカズミ」、そして、15cm〜30cmになる成魚が「コノシロ」です。
またコノシロは昔「ツナシ」と呼ばれていましたが、この名前の由来には諸説があり「飯の代わりにする魚」という意味から「飯代(このしろ)」となった説があります。
このほかにも、コノシロを焼くと人間が焼かれた時のような匂いがすることを利用して、訳あって娘が死んだと思わせるために焼かれていたことから「子代」と呼ばれるようになった説もあります。
コノシロは他にもシナシやコウトウ、オオイタなどの地方名でも呼ばれています。
コノシロはまずい?どんな味がするの?
コノシロは旨味が強く、味わい深い白身魚です。
しかし、小骨が多いためコノシロを捌く際は十分に注意しましょう。
またコノシロは、ほとんど寿司種として利用されます。
身を薄く捌くのが非常に難しいため、寿司職人の技量を計る魚とも言われています。
コノシロが美味しい旬の時期はいつ?
コノシロの旬の時期は、成長過程によって異なります。
まず稚魚にあたる「シンコ」は7月〜8月、若魚の「コハダ」は8月〜9月、そして成魚の「コノシロ」は11月〜2月ごろが旬と言われています。
コノシロは通年にわたって水揚げされていますが、特に11月〜2月の時期は脂が乗っていて非常に美味しいと有名です。
またこの時期は市場にたくさん出回るため、価格帯も安く入手できるでしょう。
ただ、春から初夏にかけてのコノシロは、産卵期ということもあり味は少々劣ります。
コノシロを美味しく食べることができるレシピは?
コノシロは特に酢との相性が良く、江戸前寿司には欠かせない「光りもの」の代表魚です。
主に寿司種として利用されていますが、このほかにも刺身や酢〆、唐揚げやムニエルなどさまざまな料理でその味が楽しまれています。
ただ、コノシロは小骨が多いので、調理する際は十分に注意しましょう。
今回はコノシロを美味しく味わえる、簡単レシピを紹介します。
塩焼き
まずコノシロのウロコを取り洗ったら、頭と腹骨を切り落とし内臓を出します。
次にコノシロを良く洗い、水気を拭き取ったら切り目を入れます。
そして、両面に塩を振りかけたら、15分程度寝かせます。
最後にコノシロをグリルで焼き、お皿に盛り付けたら完成です。
南蛮漬け
まず水、酢、砂糖、唐辛子をボウルに入れて混ぜ合わせ、南蛮漬けのつけ汁を作ります。
次に玉ねぎは薄切りにし水気を絞り、人参は千切りにし軽く塩もみします。
1.で作ったつけ汁に、2. で下ごしらえをした玉ねぎと人参を混ぜ合わせて、南蛮漬けのつけ汁は完成です。
次にコノシロの頭と内臓、鱗を取り三枚におろして半分に切ります。
次にコノシロを水洗いし、氷を入れた塩水ですすいで臭みを抑えます。
そして、コノシロに片栗粉をまぶして、170度の油で揚げます。
最後に、揚げたコノシロをつけ汁に浸し、味が染み込んだら完成です。
コノシロの味についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもコノシロってどんな魚?
- コノシロはまずい?どんな味がするの?
- コノシロが美味しい旬の時期はいつ?
- コノシロを美味しく食べることができるレシピは?
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