そもそもカマスってどんな魚?
カマスとは、スズキ目カマス科に属する魚の総称です。アカカマスやオニカマスなど、現在約20種類のカマスが確認されています。日本では基本的にカマスといえばアカカマスをさしますが、ヤマトカマスもたくさん捕獲されています。
太平洋、大西洋、インド洋などに幅広く分布し、漁獲量が多い魚のため、比較的安価で取引されています。
細長い形状が特徴で、口は大きく下あごが少し出ています。魚や雑穀などを入れる口の大きな袋「叺(カマス)」に似ていることからその名がつけられました。歯が鋭く、攻撃的な性格なので釣り上げる際には注意が必要です。
そんなカマスですが、一体どんな味がするのでしょうか。今回は、カマスの味について詳しくご紹介していきたいと思います。
カマスはまずい?どんな味がするの?
カマスはまずいと言われることがあるようですが、一体どんな味がするのでしょうか?
カマスは、若干水っぽさがあり身が柔らかいため、塩焼きや干物、素揚げにして食べるのがおすすめの魚です。
半透明の白身魚で生で食べることもできますが、足がはやいので一般的に刺身で食べられることは少ないです。しかし、漁港近くの地域では刺身として食べられることもあります。
ちなみに、刺身にされることはあっても、寿司として食べることは少なく、寿司にする際には酢じめしたカマスとシャリを合わせた「棒寿司」として食べられるのが一般的です。
カマスの中でも特に水っぽいことで知られるヤマトカマスは、別名「水カマス」とも呼ばれており、他の魚と比べて身に水分量が多いです。このあたりがまずいと言われてしまう所以かもしれませんが、実は豊かな旨味と甘みを兼ね備えており、非常に美味な魚です。
特に旬を迎えたカマスは脂が乗っており、口に入れた時に一層甘みが増します。
もしもカマス特有の水っぽさに苦手意識を持っている方は、是非カマスの干物を食べてみてください。干物にすると身が締まってとても美味しいので、カマスの魅力に気づくこと間違いなしですよ。
カマスが美味しい旬の時期はいつ?
カマスの旬は夏と秋頃の年2回です。カマスの種類によってその旬は異なり、ヤマトカマスの旬が夏、アカカマスの旬が秋頃です。
特に8月終わりごろから秋にかけての漁獲量が一番多く、餌をたくさん食べて脂の乗ったアカカマスが市場に出回るようになります。
脂の乗った旬のカマスは、甘みと芳醇な味わいが特徴で、様々な調理法に対応することができます。
カマスを美味しく食べることができるレシピは?
カマスを使ったレシピにはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、カマスの魅力的な味わいを最大限に活用できるレシピをご紹介していきたいと思います。
是非今晩のおかずの参考にしてみてください。
カマスの一夜干し
カマスの調理法として最もおすすめの干物のレシピです。
1:鱗をとったカマスを背開きにし、内臓とエラを取り除く。(血合いもしっかり洗い流します。)
2:全体的に塩をまぶし、15分ほど置く。
3:水で塩を洗い流したら、身を上にして6時間ほど干す。
4:水分が抜けていることを確認できたら、よく焼いて食べる。
乾燥時間は、気温や好みに合わせて調整してください。(基本的には夏は短く、冬は長い乾燥時間になります。)カマスの水っぽさが抜けて旨味だけが残ってくれるので、おすすめの調理法です。
カマスのムニエル
皮目をパリッと焼いて食べるムニエルもおすすめです。
1:カマスを3枚におろし、身の方に塩コショウ、粉チーズをふる。
2:全体的に薄力粉をまぶし少し押し当てるようにする。
3:油をひいたフライパンで身の方から焼く。
4:ひっくり返して、身がパリパリになるまで焼いたらできあがり。
上品な白身魚のため、和食だけでなく洋食にしても合うカマス。
あなたのお好みに合わせて、是非いろいろな調理方法を試してみてください。
カマスの味についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもカマスってどんな魚?
- カマスはまずい?どんな味がするの?
- カマスが美味しい旬の時期はいつ?
- カマスを美味しく食べることができるレシピは?
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