平均そもそもマグロってどんな魚?
マグロとは、スズキ目・サバ科マグロ属の大型回遊魚です。
日本人とのかかわりは深く、江戸時代からよく食べられている魚です。
マグロといえば、高級魚のクロマグロ(本マグロ)が連想されますが、クロマグロ、インドマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロの5種類がおもに流通しています。
また、マグロは時速80~90キロと泳ぐのがとても速い魚としても知られています。
その速さにあやかってアメリカの一流サーフボードメーカー「シャープアイ」が「マグロ」という名のボードを作ってしまうほどです。
この記事では、クロマグロとメバチマグロ、キハダマグロを中心にマグロの値段や旬についてご紹介します。
マグロ一匹の値段相場はいくら?
マグロ1匹の値段相場はどのようになっているのでしょう?
まずは、マグロの種類別にみていきましょう。
・クロマグロの値段相場
2022年6月豊洲市場でのクロマグロの平均卸価格は1キロあたり3,004円でした。
回遊魚の為クロマグロの卸価格は2,500円~4,500円と大きく変動します。
その為、スーパーなどの小売店で見かけることはありますが、部位や季節によって大きく値段が変わります。
値段の相場は赤身で100グラム600円~1,200円、中トロで100グラム800円~1,800円、大トロで100グラム1,300円~3,000円くらいと高額です。
・メバチマグロの値段相場
2021年9月豊洲市場でメバチマグロの平均卸価格は1キロあたり1,500円でした。
メバチマグロは漁獲量が多く、価格は年中安定しています。
その為、スーパーにも出回りやすく100グラムあたり300~500円くらいです。
・キハダマグロの値段相場
2022年5月豊洲市場でキハダマグロの平均卸価格は1キロあたり1,053円でした。
キハダマグロは日本だけでなく世界でも漁獲量1位の為、メバチマグロ同様卸売価格は年中安定しています。
スーパーでの値段はメバチマグロよりもやや安価で100グラムあたり150~300ほどの価格で売られています。
天然のマグロの値段相場
マグロは大きな魚なので、1匹を1本として丸ごとセリにかけられます。
2019年1月5日、豊洲市場の初セリでは「すしざんまい」の運営会社の木村社長が278キロの本マグロを史上最高値の1匹3億3,360万円で競り落としたのは有名な話です。
その価格を1キロに換算すると120万円。
とんでもない高額ですが、これはあくまで年初めの縁起物価格です。
通常ならどんなに高くても1匹500万円くらいで、276キロなら1キロあたり18,000円ほどです。
マグロの値段は体長よりも体重を重視してつけられます。
なぜなら、体重が重たいほうが脂がのっていて、トロが多くとれるからです。
マグロの種類別の大きさはというと、
- クロマグロ:体長2.5~3メートル 体重300~500キロ
- インドマグロ:体長2~2.5メートル 体重100~150キロ
- メバチマグロ:体長2~2.5メートル 体重150~200キロ
- キハダマグロ:体長2~2.5メートル 体重200~250キロ
- ビンチョウマグロ:体長1~1.4メートル 体重30~60キロ
体長に対しての体重が圧倒的で、クロマグロの値段が高いのもうなずけます。
またマグロは、その漁法によっても価格に大きく差が出ます。
マグロの漁法には、「一本釣り」「延縄(はえなわ)」「旋網(まきあみ)」「定置網」の4種類があります。
マグロの最高級ブランド大間産のクロマグロは「一本釣り」「延縄」の2種類の方法で獲られています。
「一本釣り」と「延縄」は網の巻き上げ機を使う「旋網」と「定置網」に比べ、マグロに傷がつきにくく鮮度を保って出荷できるため、1キロあたりの価格が1.5~3倍も高くなります。
養殖のマグロの値段相場
現在、クロマグロは養殖が実現し、市場に出回るようになりました。
他のマグロはというと、シーチキンの材料に使われているキハダマグロがクロマグロの養殖技術を応用して、近畿大学などで研究されている段階です。
完全養殖できるようになったといっても出荷数にまだ限りがあり、けっして安くありません。
養殖のクロマグロの価格はスーパーの相場だと赤身1000円、中トロ1,300円、大トロ1,600円くらいです。
マグロの旬の時期はいつ?
マグロの旬の時期は種類によって異なっており、
一般的にクロマグロは12~1月、メバチマグロは10~12月、キハダマグロは6~11月といわれています。
クロマグロが値段の変動が大きいのに対して、メバチマグロやキハダマグロは海外からの輸入ものも多く入ってくるので値段の変動は少ないです。
また、マグロは回遊魚のため、年によっては旬の時期がずれますし、獲れる場所によっても旬が違います。
例えばクロマグロの場合、青森県大間であれば9~12月が旬ですが、同じ青森県でも深浦町では6月~7月が旬になります。
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マグロはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
マグロには、お寿司や刺身、兜焼き、ステーキなどマグロにはおいしい食べ方がたくさんあります。
マグロは赤身にはタンパク質、トロにはビタミンE、血合いには鉄やタウリンというように部位によって栄養素が偏っているのが特徴です。
美味しさはもちろんですが、栄養素も考えて食べるとよさそうです。
刺身
シンプルですが、刺身がやはりマグロのおいしさを一番味わえます。
トロ、赤身といった部位によって味わいが違うのはもちろんですが、マグロの種類によっても脂ののり方が違います。
本マグロは濃厚でねっとりとした感じですが、キハダマグロは比較的あっさりとしているので脂が苦手な人におススメです。
お店に行くとだいたい料金は一皿800円~注文できますが、ただ「マグロ」とだけ書いてある場合は、メバチマグロかキハダマグロの確率が高いようです。
気になる人は何マグロなのか聞いてみてもいいかもしれません。
寿司
日本人に身近な回転寿司で使われているマグロはメバチマグロ、ビンチョウマグロです。
ビンチョウマグロはメニューに「ビンチョウ」と書かれ、身がマグロなのに白いのでマグロだと気づかず食べている人も少なくないでしょう。
回転寿司でクロマグロを出すときは「本マグロ祭り」など期間限定のことが多いようです。
寿司とは少し違いますが、青森県にある鶴亀屋食堂さんでは本マグロ丼が名物で、中5,000円、小4,000円、ミニ3,500円ほどで食べられます。
どんぶりが5,000円と聞くと高いと思いますが、その姿は圧巻です。
マグロの値段についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもマグロってどんな魚?
- マグロ一匹の値段相場はいくら?
- マグロの旬の時期はいつ?
- マグロはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
サカマでは、魚に関する様々な情報をご紹介しております。
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