そもそもアオリイカってどんな魚?
アオリイカとは、「イカの王様」とも呼ばれる大型のイカです。
北海道南部以南でとれますが、特に鹿児島県や福井県に多く生息しています。
コウイカに似た見た目を持ちますがその体はコウイカより大きく、中には6キロを超えるものもあります。
雌雄で見た目に違いがあり、オスの背中には白い横線模様があり、メスはその模様が不明瞭です。
地域により、モイカ、シロイカ、ミズイカといった別名で呼ばれることがあります。
アオリイカはまずい?どんな味がするの?
アオリイカはどんな味がするのでしょうか?
稀に、アオリイカはコウイカ(関東ではスミイカとも呼ばれます)やヤリイカ、ケンサキイカなどと比べるとまずいと言われることもあるようですが、実際にはそんなことはありません。
アオリイカは「イカの王様」の名にふさわしく大型のイカであるために、とても肉厚で、甘みが強いという特徴的な味を持ちます。
更に、遊離アミノ酸も多く含まれているため、甘みだけでなく旨みもあるのです。
そのためヤリイカやコウイカといった小ぶりのイカに比べて高値で取引されており、一般家庭の食卓に並ぶというよりは、高級料亭で使われることが多いイメージです。
大きな身でありながらも十分な旨味を持つアオリイカは、天ぷらにしても良し、刺身にしても良しといったように、どのような調理方法にも合います。
どの料理でも美味しいので様々な食べ方を楽しむことができるのですが、やはり一番美味しいのは捌いたばかりのアオリイカを刺身にしていただくことでしょう。
釣り上げてすぐに捌いたアオリイカの刺身の歯ごたえと甘みは格別で、その味は一度食べたら病みつきになってしまうこと間違いなしです。
また、アオリイカはオスとメスで味が違うと言われています。
アオリイカはオスの方が体が大きくて身が締まっており、メスは体が小さくて柔らかいという特徴があります。
そのため、厳密に言うと味の特徴自体は大きく変わりませんが、食感が少し違ってくるのです。
食べ比べてみると面白いかもしれません。
アオリイカが美味しい旬の時期はいつ?
アオリイカは地域を選べば年中釣ることができるイカですが、春が美味しい旬の時期といえます。
寒い冬を乗り越えたアオリイカは夏にくる産卵に向けて大きく成長していきます。
この時期にとれるアオリイカの味はとても甘く、旨味も強いのです。
秋にもたくさんとれますが、卵から孵ったばかりの子供のアオリイカがとれることが多いです。
これはこれで違った味を楽しむことができるのでおすすめですが、アオリイカの良さを味わうにはやはり春が狙い目でしょう。
アオリイカを美味しく食べることができるレシピは?
アオリイカを楽しむにはどのようなレシピがいいのでしょうか。
おすすめ調理方法を2つご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
刺身
やはり一番のおすすめは刺身にして食べることです。
アオリイカを捌いたら、身の部分を5ミリ幅程度に切り、イカそうめんにしてみてください。
細く切ることでお子様でも食べやすくなります。
イカは身が固めで少し切りづらいので、包丁はよく研いでから使用することをおすすめします。
もしも釣りたてのイカを刺身にして食べられるチャンスがあった際には、最初は醤油やわさびをつけずにそのまま食べてみてください。
アオリイカの甘みが口の中いっぱいに広がります。
天ぷら
次におすすめの調理方法は天ぷらです。
天ぷらを作る際に気を付けるポイントは、衣をつける前の身にしっかりと小麦粉をつけること。
水気の多いイカは、油で揚げるときに爆発してしまうことが多いのです。
小麦粉をつけておくことで水分が抑えられ、油跳ねを防ぐことができます。
天ぷらにする場合は、イカの身を2センチ幅に切っておきましょう。
また、ゲソを天ぷらにする場合は、足についた吸盤を包丁でしっかりとそぎ落としておく必要があります。
吸盤には歯がついており、そのまま食べることはできません。
包丁でそぎ落としたあとは、指でなぞるように触り、固いものが当たる感覚がないかどうかを確認してから揚げるとよいでしょう。
揚げたての天ぷらは、天つゆか塩をつけて食べるのがおすすめです。
アオリイカの味についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもアオリイカってどんな魚?
- アオリイカはまずい?どんな味がするの?
- アオリイカが美味しい旬の時期はいつ?
- アオリイカを美味しく食べることができるレシピは?
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