お久しぶりです。
10月に入り島浦島の海の上も気持ちいい風が吹く季節になりました。
最近、カワハギの人工種苗が入ってきて今年こそは死なせないように飼おうと気持ちを新たにしています。
先週の10月3日の夜に宮崎市のシーガイアリゾート、コンベンションセンター内にある料亭 四季乃にて、お客様に宮崎の地域を想う皆さんをお呼びして第2回の宮崎ブランド魚を使用した食のイベントがありました。
子どもの頃オーシャンドームがあったこらはワクワクしてよく来てたのですが、宮崎人がシーガイアにあまり来ることがないので久々でした。
前回、第一回目では料亭 わらしべさんにて私たちが育てた魚を素晴らしい料理に仕上げていただき、皆さんの良い評価のお声もいただいて大変嬉しく、また1人のお客としても味、見た目共に満足いくイベントでした。
前回の内容はこちらから
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https://www.facebook.com/100005905081854/posts/788083571398472/
(ブランド魚が勢ぞろいした海鮮丼結城水産からはカワハギを提供しました)
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このイベントは宮崎県内のホテルや飲食店に魚を卸している流通業者の宮崎活魚センターの築地社長が主催となり、宮崎の養殖魚の良さを県内の皆さんに知っていただき、また食の現場で魚を育てている自分たち生産者のことを少しでも知ってもらおうという主旨で始められた企画です。
(発起人で主催者の築地加代子社長)
今回は地元テレビ局の取材やその他メディアの方も来られていました。
テレビ放送時の映像も↓から見れます。
https://mrt.jp/localnews/?newsid=00028071
今回のお品書き
今回、結城水産としてはオナガグレ(クロメジナ)を提供しました。
オナガ(クロメジナ)はメジナの仲間でエラ蓋のフチのまわりが黒いのがメジナとの違いで特徴的です。
あと、磯釣りをやられる方は詳しいと思いますが、メジナよりも大型のものが多く、引きが強いことで磯釣りでは人気の魚種です。
島浦島のまわりはリアス式海岸の日豊海岸国定公園で一級磯が多く点在しており磯釣りのメッカです。
そのような特徴からオナガの稚魚もよくとれます。
うちのオナガは五ヶ瀬ぶどうカンパチとともにしゃぶしゃぶで出てきました^ ^
皮目が美味しい魚なのですが、皮付きのしゃぶしゃぶは始めてでした。皮目硬いかなと思ったのですが気にならず、皮の下のゼラチン質がプルプルになってて食感も楽しく、出汁と魚の脂の旨味がマッチしてました^ ^
オナガの二品目は柚子のソースが添えたグリルでした。
うちの隣に生簀を構える木下水産のしまうら真鯛と一緒に出てきました。
しまうら真鯛も非常に美味しいタイで身持ちがよく飴色でねっとりした身質のタイです。僕もタイを育てるのにとても参考にしてます。
柚子ソースでさっぱりといただきました。
オナガは欲を言えば皮目だけパリッと焼いた方が香ばしさがプラスされてさらに美味しいと思いました。
終盤でブランド魚勢ぞろいの手毬寿司が出てきました。
順番に説明書きが載せたイラスト付きで可愛かったです^ - ^
当たり前ですが魚ばかりなので平家キャビアの塩気と旨味が光ってましたw
メニューが来るたびにシェフが料理法を説明し、その魚を育てた生産者がマイクを持ち、どうやって育てどんな所にこだわってるのかなどを話し、お客様はへぇーと頷きながら食べていました。
私たちにとっては消費者の方へ自分たちの魚への考えや養殖に対する想いを聴いていただける貴重な機会です。
普段そういうことがあまりないので自分たちの話に納得してもらえ、美味しいと言ってもらえるのはとても嬉しいことでした。
(チョウザメ 平家キャビア生産者の鈴木宏明さん)
(料理を作っていただいた四季乃の料理長のお二人)
(奥日向サーモン生産者の濱砂慎吾さん)
今回、私の話の順番の時に、多魚種の生産を行うことで養殖魚に今よりも多いバリエーションの豊富さという価値を提供したいと話しました。
あとで、その考えに賛同してくれる生産者の方もいて同業者で互いの意見を交わし、考えをまとめるいい機会になりました。今回は生産者7人のうち4人が30代で漁業は高齢化が進んでるけど、頑張っている同年代はちゃんといるんだから自分たちで漁業のこれからを変えていきたいなとモチベーションが上がりました。
また、宮崎大学の先生に養殖や地域おこしの悩み相談に乗ってもらったり(笑)、県の関係者や流通小売の方と会えた場になりました。
素晴らしい縁が繋がったイベントでした。また次回を期待します。