
冬のマダラは「捨てるところがない」と言われるほど、身、アラ、内臓(肝、白子)すべてが美味しく、日本海の寒冷な地域を中心に多様な郷土料理が根付いています。
地方ごとの特徴的なレシピです。
1. 【山形県・庄内地方】寒鱈汁(どんがら汁)
冬の庄内地方を代表する「漁師めし」です。「どんがら」とは魚のアラ(頭や骨)のこと。
- 特徴: 脂の乗った肝(アブラワタ)を溶かし込み、味噌で仕立てる濃厚な味わい。
- 具材: マダラの身、アラ、肝、白子、豆腐、ネギ。
- 仕上げ: 食べる直前に岩のりをたっぷり乗せるのが庄内流。磯の香りが食欲をそそります。
2. 【青森県・津軽地方】じゃっぱ汁
「じゃっぱ」とは津軽弁で「雑把(ざっぱ)」、つまり切り落とした魚のアラを指します。
- 特徴: 大根や人参などの根菜と一緒に煮込む、栄養満点の味噌汁です。
- 具材: マダラの頭・骨・内臓、大根、人参、長ネギ、豆腐。
- コツ: 最後に肝を溶かし入れることでコクが増します。雪国ならではの、体の芯から温まる一杯です。
3. 【北海道】タラの三平汁
北海道の冬の定番。塩漬けにした魚を使うことが多いですが、生のタラでも作られます。
- 特徴: 味噌ではなく、塩ベースの澄んだスープが一般的。ジャガイモが入るのが北海道らしいポイントです。
- 具材: マダラ、ジャガイモ、大根、人参、長ネギ、昆布。
- 味付け: 昆布出汁とタラから出る塩気、足りなければ塩や少量の醤油で味を整えます。
4. 【北陸・新潟〜関西】鱈の粕汁
特に北陸から関西にかけて、冬の家庭の味として親しまれています。
- 特徴: 味噌に酒粕を加えることで、独特の甘みと芳醇な香りが生まれます。酒粕の保温効果で非常に冷めにくいのが特徴。
- 具材: マダラの切り身、大根、人参、長ネギ、こんにゃく、薄揚げ。
- コツ: タラは一度熱湯をかけて「霜降り」にすると、生臭みが取れて上品な仕上がりになります。
美味しく作る共通のポイント
- 下処理: タラの身やアラに軽く塩を振り、20分ほど置いてから熱湯をさっとかける(霜降り)と、アクや臭みが取れて格段に美味しくなります。
- 鮮度: 白子(タチ・キク)を入れる場合は、煮込みすぎず最後にサッと火を通す程度にすると、クリーミーな食感を楽しめます。
今晩のおかずにいかがでしょうか?もし具体的な分量や手順を知りたいレシピがあれば、詳しくお伝えしますね!


