さかなの知識 さんまあれこれ その2 サンマは漢字で書くと「秋刀魚」であるのが一般的ですね。 実はこの当て字、中国語でも通用します。 刀の様な細く銀色に光る秋の魚という謂れですが、他にも様々な由来があり、類語もあるのです。 そもそも「サンマ」という名前の由来は、細長い体型を「狭真魚:サマナ」が転訛したことによります。 「狭」は幅が狭いという意味、「真」は接... サカマ
さかなの知識 さんまあれこれ その1 灼熱の季節が終わり、涼しい秋風が心地よい夕方。 夏の艶やかなマーマレードの様な色合いの追憶が、秋風が吹くことに薄れてゆくセンチメンタルな瞬間に…すいません、私はそんなロマンティックな心の持ち主ではございません。 細い路地に入って換気扇から漂うサンマを焼いている匂いに、腹の虫がグググと鳴りっぱなしなのです。 何といっても... サカマ
さかなの知識 「目黒のさんま」は何処で獲れた!? 何気なくテレビを見ていて、某ビール会社の秋限定商品のCMが流れると秋の訪れを感じてしまいます。 余り普段はビールを飲まないのですが、こんなときは思わず飲みたい衝動に駆られて、近所のコンビニへ走ってゆくのです。 そしてビールを買ったその足で向かうのは魚屋さん、美味しいビールに合う魚は何と言ってもさんまでしょう。 脂が焦げ... サカマ
さかなの知識 旨いのがキモ!魚の肝あれこれ 一般的に「キモ」というと肝臓のことをいい、内臓では最も大きい部類になります。 肝臓の成分で最も多いものは脂肪で、タラやスケソウダラ、オヒョウなどには良質の脂肪が多量に含まれているので、肝油の原材料となります。 肝臓は栄養の貯蔵庫と呼ばれており、ビタミンA、B、C、D、タンパク質、カリウム、カルシウム、鉄分など様々な種類... サカマ
さかなの知識 北海道・道東でサンマ棒受け漁はじまる 立秋を過ぎましたが厳しい暑さがまだまだ続く今日この頃、如何お過ごしでしょうか。 今日は一足早い秋の旬について綴りたいと思います。 お盆を直前に控えた8月10日、北海道道東の根室市ではサンマ棒受け漁が解禁になり、約60隻の漁船が根室市の花咲漁港を出港しました。 サンマの漁場は主にロシアの200海里水域付近で、一回当たり3... サカマ
さかなの知識 青いお話 その2 前回の続きです。 さて私どもサカマ図鑑読者が「青いお魚」と言えば、何てたって青物ですよね。 イワシやサバ、サンマ…旨いですからねぇ、ご飯が何杯でも進んでしまいます。 基本的に青物の魚とは「背が青い魚」を意味します。 これは外観や魚の肉質などから見た便宜上または実用的な括り方で、魚の科学的、分類的見地によるものではないの... サカマ
全国の漁港紹介 あの日から5年…思いを寄せる 今年も3月11日がやってきました。あの東日本大震災から丁度5年です。 当時会社員で営業をしていた私は外回りで逗子の客先に向かっていました。 客先の会社の看板が見えた頃、突然車のハンドルが取られて制御が困難になり、フロントガラスの外では電信柱が風に吹かれた竹の様にしなっていました。 突き上げる強い揺れに、ぎゅっと身構える... サカマ
さかなと地球環境 秋の味覚・秋刀魚に不漁の危機 今年の秋刀魚は小ぶりなものが店頭に並んでいます。銀色の魚体を光らせてアピールしてきますが、例年に比べるといまひとつ迫力がないように見えます。 秋刀魚は日本のものと思っていましたが、いまや中国や台湾でも人気があるようです。広大な海洋ですが、資源には限界があります。 日本の漁業は資源を大切に保護・管理しながら漁獲を進めてき... サカマ
さかなの旬 秋刀魚(サンマ) 何と言っても秋を代表する魚は秋刀魚でしょう。北の海から南下を始め、秋が最も脂がのっておいしい時期です。ちょうど銚子沖まで下りてきたころが秋刀魚の旬です。 8月には北海道根室沖でサンマの操業が始まりますが、その頃のさんまの脂肪は全体の約1割程度です。10~11月の銚子沖で脂肪は2割程度になり、一番おいしい時期になるのです... サカマ