さかなと地球環境
さかなと地球環境の記事一覧
海洋国が持つ共通の悩みとして、EEZ(排他的経済水域)内で無断違法操業をする海外の漁船の取り扱いがあります。 隣接する国々と操業個所や水揚げ量など漁業取り決めを締結しますが、履行されないケースが非常に多いのです。 最近では中国など大型巻き網船や虎網船で操業をした結果、アジとサンマが根こそぎ持ってゆかれてしまい、日本の水...
前回では資源の減少に伴うマグロ漁の世界的規制により、厳しい経営を強いられるマグロ船について、経費やコストを減らす取り組むことを綴りました。 今回は船舶の面から、運営を改善する取り組みについて綴ってゆきたいと思います。 船舶技術の向上により、明治時代には石川播磨重工や住友重工など重工業企業は鋼鉄船の製造を始めますが、船体...
戦後、遠洋マグロ業が今よりずっと盛んだった頃のお話です。 世界の海にマグロ漁に出ると、短い漁期で満船になって帰ってきました。 短期間で満船になるということは漁の経費が抑えることができます。 しかも漁獲の対象は魚価が非常に高いクロマグロ、船主は膨大な利益を手に入れることができたのです。 船主に雇われているマグロ船乗組員に...
日本の社会の中に馴染んでいても科学的な見方や、海外の人からは迷信と扱われ否定されていること、代表的なものは血液型による性格の分類がありますね。 根拠がないと分かっていながらも、初対面の人と思わず血液型の話になったり、性格の合う、合わないといった身の回りの人たちの血液型のカテゴリ分けを無意識のうちに行ってしまいます。 順...
公設市場に水揚げされたばかりの魚がぎっちり並んでいる光景は圧巻です。 時間になり、市場のダミ声の職員を取り囲むように、仲買人たちが魚を競り落としてゆく威勢のいい光景の傍ら、魚を覗き込むように観察したり、ときには持ち上げてひっくり返している人の姿が見えます。 とても魚を買いつけるような出で立ちでもなければ、狙った魚を必ず...
植物以外では初の遺伝子組み換えサーモン、アメリカで販売へ 遺伝子操作された大豆やトウモロコシなどが日本でも栽培され、大変話題(問題)になりましたね。英語ではgenetically modified organism とよばれ、GM作物、GMOとも呼ばれています。 2005年には北米、南米、中国、豪州、などがGMOを生産...
何とも興味を引く話ですね。でも、本当の話なんです。2015年11月15日の朝日デジタルを読んで驚きました。そこには「魚のタイムカプセル」なんてものも登場します。 マグロは近畿大学がクロマグロを養殖していますが、日本人はもっとたくさんのマグロをほしがっています。世界からは日本がマグロを獲りすぎるため、資源が減ってしまった...
鹿児島県の大隅半島、航空自衛隊基地がある鹿屋市とウナギの養殖で国内シェアトップを誇る志布志市の中間に東串良町という小さな町があります。 その町の田んぼが広がる田園風景の中に10を超えるビニールハウス群があり、育てているのは何とウナギとドジョウです。 1973年に設立された有限会社牧原養鰻が運営を行っており、年間40トン...