魚の養殖は昔から耳にしていましたが、栽培漁業という言葉は耳新しく響きました。 栽培漁業というのは人為的な施設で魚を育成し、保護して後に自然に戻して漁業を促進させるシステムをいうのだそうです。 栽培漁業で稚魚を育てることを種苗生産といい、育てた稚魚を海に放つことを種苗放流といいます。栽培漁業はこのシステムで資源管理を目的...
さかなと地球環境
さかなと地球環境の記事一覧
1980年代以降、我が国のマグロ漁を取り巻く厳しい環境について前項で綴りました。 近年では、クロマグロ、ミナミマグロ、タイセイヨウクロマグロに対してワシントン条約を発効して完全に禁漁化という声が欧米方面から挙がっているほどです。 マグロが食べられなくなる日が来るとセンセーショナルな報道がある位、日本人のマグロに対する関...
江戸・明治の時代から北海道に現れたニシン。あまりにもたくさん獲れるため、食料だけでは消費しきれず、脂を搾って北前船で西に運び、畑の肥料にしていたといいます。 ニシンは漢字で書くと「鯡」魚に非ずと書きます。魚の価値としてはその程度のものだったのでしょうか。 1957年(昭和32年)にニシンの群れが消滅するまで、ニシンは北...
日本の海域では水産資源が確実に減ってきました。かってのニシン漁のように、ある時期からぱったり鰊が獲れなくなったことがありましたね。 あのころ鰊はいくらでも獲れて、未来永劫鰊景気は続くものと思った人もあるでしょう。鰊が不漁になってからは悲惨でしたね。 資源を守りながら漁業をおこなわなかったことへのしっぺ返しでしょうか。如...