サケとマスは明確な区分はないとされています。その違いを調べるにも、信ぴょう性のある学術資料がありません。 しかし鮭と鱒と呼ばれる魚は現にあるわけで、その種類だけでも調べてみたいと思います。 <鮭の種類> ・白鮭・・・一般的なシャケと呼ばれ、日本で最も多く獲れる鮭です。秋に出回るため秋鮭、秋味とも呼ばれています。 サケ科...
サカマ
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サカマの記事一覧
秋の魚の代表としては、やはり鮭ではないでしょうか。世界中で親しまれている鮭ですが、学術上ではサケ・マス科と呼ばれ、鮭と鱒の区別がありません。 私たちが普通「サケ」と呼んでいるのは「シロザケ」の事なんです。 他にレッドサーモンと呼ばれる「ベニザケ」や、キングサーモンと呼ばれる「マスノスケ」、「ギンザケ」、「サクラマス」、...
前回では採卵で使用する親貝の買い付けをして漁船などで運搬する話でした。 ところで日本全国の水産試験場や栽培漁業センターは必ず海岸沿いにあります。 最大の理由は、飼育で利用する海水を常に供給できるからです。 施設によっては事業場の沖合に生け簀を作り、そこで飼育をしているケースもあります。 沖合に取水口を設け、取り込まれた...
さて、前回ではアワビ類の栽培漁業概要と堅い話になってしまいましたが、今回はどの様に現場で種苗生産が行われているかお話をしたいと思います。 私はトコブシ亜種のフクトコブシ生産を行っておりました。 東京八丈島を北端に九州、沖縄、台湾方面など温かい水温域に生息する種族です。 成貝の殻長が7センチのトコブシは、殻長が15センチ...
日本では水産業をはじめ、産業において重要なアワビ種を5つ定めています。 エゾ・クロ・メガイ・マダカアワビ、トコブシです。 昭和30年代、水産資源と人の関わりは「とる漁業」から「つくる漁業」へ方向転換します。 有限な水産資源を枯渇させないためにも、保護をして維持をする動きが強まりました。 その中で人工採卵をして、種苗を育...
アワビはミミガイ科の藻食性巻貝の種に属します。 そのアワビと全く一緒の属種で「トコブシ」という貝があります。 岩にひっくり返っているトコブシが、波に流れるように素早く起き上がって逃げ出す様から、「ナガレコ」、「ナガラメ」という呼び名で親しまれています。 見た目はアワビと一緒ですが、大きさが一回り小さく成貝の殻長は7セン...
魚の養殖は昔から耳にしていましたが、栽培漁業という言葉は耳新しく響きました。 栽培漁業というのは人為的な施設で魚を育成し、保護して後に自然に戻して漁業を促進させるシステムをいうのだそうです。 栽培漁業で稚魚を育てることを種苗生産といい、育てた稚魚を海に放つことを種苗放流といいます。栽培漁業はこのシステムで資源管理を目的...
鯖街道は福井県の若狭と京を結ぶ片道18里(約72km)の街道の総称です。主に魚介類を京都へ運ぶための物流ルートですが、中でも鯖が多かったため、近年になって鯖街道と呼ばれるようになったのです。 昔は人が歩いて旅をし、同時に物資も運搬していました。鯖街道にはいくつかのルートがあり、それぞれ交通と物資運搬の街道として重要な役...
日本の国土面積は38万㎢と世界で61番目の国土の大きさですが、領海と排他的経済水域(EEZ)の大きさは世界で6番目の大きさなのです。 日本列島以外に数々の離島が存在しており、広大な領海と排他的経済水域により、我が国には潤沢な海洋資源があります。 戦後、日本の高度成長期とともに漁業の発展も進み、漁船の高性能化や漁法の機械...