今年の3月にリニューアルオープンした兵庫県神戸市の須磨浦海浜水族館ではイリエワニの飼育展示がされていますが、何と園内でワニ肉を使用したハンバーガーが販売されているのです。
メンチカツ状にしてチリソースとタルタルソースを添えて一日10食限定で販売しています。
人気は上々で、肉を挟むバンズをワニの頭の形にする予定にしているそうです。
食用ワニは仕入れ値が和牛と同じ位と高めですが、低脂肪、低カロリー、高タンパクとダイエット中や健康志向の方にはおススメの食材ということです。
気になる味の方はあっさり素直でクセのないジューシーな旨さ、鶏肉の様な食感なので炒め物や唐揚げなど様々な料理に幅広く利用できます。
さて日本国内では様々な魚介類の養殖が行われていますが、この食用ワニも例外ではありません。
静岡県のもっとも西、浜名湖沿いの湖西市に有名なワニ養殖場があるのです。
浜名湖といえばウナギですが、意外なものが養殖されているのですね。
このワニを養殖している施設は「小池ワニ総本舗」といい、常時300匹の食用ワニが飼育されています。
ワニを飼育するきっかけは、近所の養鶏場で卵を産まなくなった廃鶏を有効活用することからでした。
通常、廃鶏は屠殺処理されてしまい鶏が持っているタンパク源や栄養が捨てられてしまうのですが、これらの廃鶏を餌とすることで新しい産業ができると考えられました。
何故ワニを飼育したことを選択したのかというと、摂餌量が少ないことが挙げられます。
餌は夏場一日2回与えられます。
ワニは変温動物のため22度以下になると摂餌量が減り、冬場になるとほとんど食べなくなります。
ワニは栄養吸収が非常に良く糞も体内で栄養が吸収されてしまうため、排泄物の成分はカルシウムだけなのです。
そしてこの排泄物は、飼育施設内に植えられているバナナの肥料として有効活用されています。
ワニの加工についてですがタン、尾ヒレ肉、テール肉など燻製処理してハムに加工します。
そしてワニを1尾食肉加工するごとに、高級皮材のワニ皮が取れます。
ワニ肉のハムは適度な硬さがあり、圧力鍋を使ってシチューにするとコラーゲンたっぷりで皮が硬く中がプルプルの食感が楽しめます。
そして1匹から僅かしか取れないタンはお値段も張りますが、味も非常に上品で濃厚です。
なかなか食べれることがないワニですが、もしそんな機会があれば是非とも食してみたいと思います。
画像出典元:http://kobecafe.jimdo.com/
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