そもそもトビウオってどんな魚?
トビウオとはダツ目トビウオ科に属する魚類の総称で、世界中の亜熱帯から温帯地域に広く生息しています。
一般的に沿岸部の海表層あたりを泳いでおり、動物性プランクトンを食べて生活しています。
ハマトビウオやツクシトビウオなど種類が豊富で、世界で50種類ほど生息しており、日本だけでも30種類ほどが確認されています。
名前は水上を飛行するように滑走する姿から名付けられ、実際に見たことがある方もいるのではないでしょうか。
体長は約35センチメートルほどで、濃青色の背びれに銀色のお腹、そしてなんと言っても非常に大きな胸びれが最大の特徴。
この大きな胸びれはマグロやカジキ、シイラなどの天敵から逃げる時に水上へ飛び出し滑走するためにあります。
1度の滑走で水面の飛行距離は100〜300メートルを優に越え、速度は40〜60キロメートルにもなります。
大きな胸びれに加えて、内蔵が少なく軽量化された身体のため、ここまで滑走速度が速いのです。
また滑走時に、勢い余って漁船に衝突する事例もあるため、釣りに行く際は注意が必要です。
トビウオはまずい?どんな味がするの?
気になる味ですが、淡白であっさりとした味わいです。
また飛行のために身体が軽量化されており、小骨は多く脂肪が少ないですが飛ぶための筋肉が発達しているため、もちもちとしてしっかりとした歯応えがあります。
トビウオが美味しい旬の時期はいつ?
一般的には初夏〜夏ごろが旬と言われていますが、実のところ美味しく味わえる時期は地域によって少しずつ違います。
季節回遊するトビウオは、春先から夏にかけて徐々に北上して産卵後、秋に南下していく魚です。
そのため春にはハマトビウオ、初夏にはツクシトビウオやホソトビウオ、そして秋はホントビウオなど種類や漁獲する地域によって、旬の味が楽しめる時期が少しづつ違います。
また気になる価格ですが、スーパーでは3尾で200円〜300円ほど、切り身や刺身だと500円程度で購入できます。
しかし、地域ごとで流通量に差があるため、どうしても購入したいという方はネット通販からの購入がおすすめです。
トビウオを美味しく食べることができるレシピは?
新鮮なトビウオが購入できた際は、お刺身にして食べるのがおすすめです。
青魚の香りと、しっかりとした食感を味わえます。
成魚は一般的に塩焼きやフライにして食べられています。
しかし、焼きすぎるとパサパサとしてしまい味を損ないかねないので、注意が必要です。
その他、トビウオはなめろうやだしの材料、干物などさまざまな食べ方でその味が楽しまれています。
また、お寿司のネタとして食べられている「とびこ」「とびっこ」はトビウオの卵です。
その中でも今回は、高級感のある味を楽しんでいただけるような、おすすめのレシピを紹介します。
アクアパッツァ
まずトビウオは内臓を取り除き、塩胡椒で下味をつけます。
その間にアサリは塩抜きを行い、ニンニクは包丁でつぶします。
下ごしらえが終わったら、フライパンにニンニクとオリーブオイルを入れて加熱し、香りが出てきたらトビウオを入れて軽く火を通します。
次にフライパンに白ワイン、アサリ、ミニトマト、輪切りにした黒オリーブを加えて蓋をして蒸し焼きにします。
アサリが開いたら、煮汁を回しかけてお皿に盛り付けます。
最後にイタリアンパセリを散らして完成です。
ガーリックソテー
まずトビウオをおろして腹骨や中骨を取り除きます。
次に塩胡椒をつけてイタリアンパセリをまぶし、小麦粉を薄くつけます。
下ごしらえが終わったらフライパンにオリーブオイルをひき、両面を焼きます。
焼き上がったらフライパンからお皿へ移し、フライパンに残った油を拭き取ります。
油を拭き取ったフライパンで、料理の味を引き立てるソースを作ります。
ソースはニンニク、アンチョビ、オリーブオイルをフライパンへ入れてじっくりとアンチョビを溶かします。
ニンニクが色づいてきたら火を止め、レモン汁を入れてソースの完成。
そして、完成したソースを焼き上がったトビウオにかけたら、ガーリックソテーの完成です。
トビウオの味についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもトビウオってどんな魚?
- トビウオはまずい?どんな味がするの?
- トビウオが美味しい旬の時期はいつ?
- トビウオを美味しく食べることができるレシピは?
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