カワハギの値段相場はどれくらい？旬の時期・人気の調理方法もご紹介

2021年12月16日 2022年4月19日

サカマ花子

そもそもカワハギってどんな魚？

カワハギとは、日本の広い地域に生息するフグ目、カワハギ科に分類される魚です。
カワハギの体長は15cmから30cmで、暖かい海を好み、岩場と砂地が混在する浅い海に生息しています。

うまみが強く濃厚な肝は絶品で、「海のフォアグラ」と例えられます。
また、淡泊な味わいや、ぎゅっと凝縮された旨味から「毒のないフグ」といわれることもあります。
カワハギという名前は文字通り「皮はぎ」を由来としています。

カワハギの値段相場はいくら？

カワハギは、干物などの加工品が多く流通し、そういうものも含めると、年間を通して安定した価格で供給されています。
年間の平均卸価格は、築地市場で874円、大阪中央卸市場で585円となっています。

しかし、活魚は季節により価格変動が大きいのが現状です。
2021年9月の東京中央卸市場の平均卸価格は1キロ当たり1,346円です。
卸値は11月に向かって値上がりし、2018年の11月には過去最高の1キロ当たり1,306円を記録しました。

スーパーでは煮つけ用のカワハギは1尾当たり平均して260円から520円ほどで販売されています。
大きさによりますが、平均的な20㎝のカワハギだと、1尾300円から400円で販売されていることが多いでしょう。
平均より大きな30㎝ほどの大きさだと、1匹500円前後で手に入れることができます。

肝が大きい旬のカワハギは、一般的に高級魚として認識されており、1匹1,000円以上することもあります。
刺身で食べることのできる鮮度の良いカワハギも煮つけ用のカワハギより高値で販売されています。

おいしい魚は、カワハギに限らず鮮度が命です。
水槽で泳いでいる状態で販売されている場合は、大きさや時期により1匹1,500円以上で手に入れることができるでしょう。

また、同じカワハギ科の魚で「ウマヅラハギ」という魚もいます。
ウマヅラハギは、身や肝の旨味がカワハギに比べ、多少弱いといわれています。
そのため、ウマヅラハギはカワハギに比べ、安値で取引されることが多いです。

天然のカワハギの値段相場

天然のカワハギだと養殖物に比べて値段は高くなります。
スーパーで売られている値段の相場は、平均的なサイズで1尾1,000円弱、大きなサイズや旬の時期だと1尾1,000円を超えることもあります。
築地市場では、1キロ当たり約6,000円で取引されていることが多いでしょう。

養殖のカワハギの値段相場

養殖のカワハギは天然物に比べて安い値段で手に入れることができます。
平均的なサイズで1匹300円から500円ほど、平均より大きなサイズで600円を超すこともあります。
市場では1キロ当たり3,000円前後で取引されていることが多いでしょう。

カワハギの旬の時期はいつ？

カワハギの旬の時期は10月から2月です。
これは冬に備えて脂肪を蓄え、それによって濃厚でうまみが強い肝ができる時期だからです。
旬の時期のカワハギは高級魚として扱われており、値段も高騰します。
しかしその反面、肝が大きくなると、身がやせて味が落ちてしまうともいわれています。
おいしい身を食べたい場合は産卵を控えた夏の時期のカワハギがおすすめです。

カワハギはどのような調理方法で楽しむことができる？外食の値段は？

カワハギは白身で淡泊な味わいで、どんな料理にも合わせやすい魚です。
刺身はもちろん唐揚げ、みそ汁、鍋物や煮つけなどたくさんの楽しみ方があります。
淡泊な味わいは洋食とも相性がよく、トマト煮やブイヤベースとして食べても美味です。
肝は肝醤油として食べるのはもちろん、アラと一緒に煮つけにして食べるのも絶品です。
料金も比較的リーズナブルに楽しめるのではないでしょうか。