全国の漁港紹介 平塚漁協が取り組んだ第6次産業の布石 その5 まだまだ平塚漁協が取り組んでいる“魚の販路拡大”のおはなし、続きます。 平塚漁協では消費者に魚をもっと食べてもらうきっかけになるようにと、軽トラックを改造したキッチンカーを導入してイベントに出動して“実演販売”に活躍しています。 導入したキッチンカーにたまたま付いていた“イカ焼き器”にヒントを得て、カタクチイワシの小魚... サカマ
全国の漁港紹介 平塚漁協が取り組んだ第6次産業の布石 その4 前回は漁業を取り巻く厳しい環境についてお話しました。 今回は、平塚漁協がそこから打破をしようとした試みについて綴ってゆきたいと思います。 平塚漁協は地元でも漁港があることが知らないという認知度の低さ、そして魚はあまり食べていないという市民の声を拾ってある試みを始めます。 「魚は骨が多いから」、「捌き方がわからない」とい... サカマ
全国の漁港紹介 平塚漁協が取り組んだ第6次産業の布石 その3 昭和中期以降、水産業が低迷している状況について平塚漁協も同じ悩みを抱えていました。 戦後以降、日本人の食生活は西洋化、または人々の食の価値観の多様化により、魚介類消費量は減少の一途を辿り、現在もその状況は変わりません。 そして平成21年、遂に長年優位に保っていた魚介類消費量が肉類消費量に抜かれてしまい、この傾向は今後も... サカマ
全国の漁港紹介 平塚漁協が取り組んだ第6次産業の布石 その2 前回は第6次産業についてのお話で終わってしまいました。 今回は第6次産業を積極的に取り組んでいる平塚漁協について綴ってゆきたいと思います。 首都圏から60キロ南に位置する、神奈川県平塚市。 江戸時代は東海道53次の7番目宿場町として制定されていたので、古くから商業、農業が発展しています。 神奈川県のちょうど真ん中にある... サカマ
全国の漁港紹介 平塚漁協が取り組んだ第6次産業の布石 その1 6次産業とは、農業や水産業など第一次産業が食品加工・流通販売など幅広く業務展開している経営形態のことをいい、地域産業を活用した農林水産業などによる新事業の創出を促進するため農林水産業者及びその組織する団体が主体的に行う事業のことをいいます。 農業経済学者の今村奈良臣氏が提唱した造語で、このような多角化された経営を6次産... サカマ
全国の漁港紹介 沿岸漁業の振興策 その3 今回は前回の続き、魚介類を放流・移植する上で気をつけなければならないことをお話ししてゆきたいと思います。 魚介類の移植事業にあたって、元々生息している種の生息を脅かしてはならないことを、ブラックバスを例にして前回綴りました。 ブラックバス以外にも朝鮮半島から移植した“ライギョ”ことカムルチーや、台湾から来たタイワンドジ... サカマ
全国の漁港紹介 沿岸漁業の振興策 その2 さて前回からの続きです。 魚は暗い場所に集まる傾向があることを綴りました。 そのため築磯となるコンクリートブロックにしても白いままではなく、黒みがかった石を使うと一層効果的とされています。 海底が泥であると長い時間のあとに築磯が埋もれてしまうので、築磯を設置する場所は底が砂や小石で覆われているところを選びます。 また築... サカマ
全国の漁港紹介 沿岸漁業の振興策 その1 漁業を取り巻く環境は水産資源量の減少、魚価の低迷、燃油費高騰など厳しい状況が続いています。 コスト構造改善に向けて改善をするも漁船新船製造など莫大な設備投資の捻出が厳しく、漁船の老朽化が進んでいます。 そして担い手が不足しているので漁業の将来が危ぶまれており、とりわけ沿岸漁村地域では漁業不振から地域経済の落ち込み、過疎... サカマ
全国の漁港紹介 小さなエビで漁村おこし…鹿児島県薩摩川内市長浜漁村その3【日本の漁港】 さて下甑・長浜集落が取り組んだ“エビ”を使った振興活動、もう少しおはなししてゆきたいと思います。 思わぬ形で知名度が上がった「エビふりかけ」ですが、「エビつけ揚げ」は地道にイベントや㏚活動を経て評価を経てゆきました。 エビつけ揚げの製造は島外の漁協やつけ揚げ加工会社で研修して、製造工程、適した温度、味付け、歯触り、そし... サカマ
全国の漁港紹介 小さなエビで漁村おこし…鹿児島県薩摩川内市長浜漁村その2【日本の漁港】 さて下甑島・長浜集落の産地品を作るおはなしの続きです。 地産品をつくるにあたり、目についたものが小さなエビでした。 エビ底曳き漁で水揚げして選別したときにタカエビ以外のヒメアマエビ、タカエビの極小サイズは値が付かず殆んど廃棄をしていましたが、これを加工することに決めました。 地産品製造にあたり集落の人々で話し合った結果... サカマ