「環境の日」〜饗場空璃の珍魚日記〜

皆さんこんにちは!魚類蒐集家の饗場空璃です!

本日6月5日は「環境の日」という事で、海へ蔓延する海洋ゴミを今回ご紹介しようと思います。

海洋ゴミ問題は世界中で問題視おり、数十年後には魚よりも多くなると考えられています。

海洋ゴミの約半分を占めるのはプラスチックで、1mを超えるものから5mm以下のマイクロプラスチックまであり、自然界でも分解されにくいため一度捨ててしまうと分解は勿論、回収までもが難しいゴミです。

(こちらは粗大ゴミ袋。普通の網では届かない場所に漂っていたので3mの網で回収しました。

またプラスチックの問題点は分解されにくいだけでなく、生き物が誤って食べてしまうという問題にも繋がります。

海に浮かぶプラスチックは見た目がクラゲに似ていたり、プラスチックと一緒に漂うゴミが分解されて出る匂いが生き物の食欲をそそってしまい、クジラやウミガメ、イワシを始めとする沢山の生き物の体内に入ってしまいます。

(こちらはミズウオの胃の内容物。下は魚の骨ですが、上はプラスチック。

こうして体内に入ったプラスチックは最悪消化器官の詰まりや満腹と勘違いして餓死してしまうなどの問題へと繋がってしまいます。

ここまでプラスチック問題をご覧頂きましたが、海洋生物にとって問題なのはプラスチックだけではありません。

不法投棄された漁具に絡まってしまったり、透明な釣り糸に引っかかってしまった海鳥など本当に様々な問題があります。

こういった問題を減らすため、先日5月30日(ごみゼロの日)に神奈川へゴミ拾いをしてきました!

港の側溝や角、ロープの周りを見ると沢山ありました。

この港は釣りで有名な港なため、絡まってしまった釣り糸(しかも針付きのもの)や海底で釣り針が引っかかり水揚げされて捨てられた空き缶など様々なゴミを目にしました。

(捨てられてから海底で年月が経ったのかフジツボが付着している空き缶。©️繁田穂波

結果1時間ほどで沢山のゴミを回収する事が出来ました!

手袋、空き缶、吸い殻、ビニール、エギetc…

どれも人間由来のゴミです。

このゴミを無くすには、一人一人の意識から変えていかないといけません。

誰かが拾ってくれるだろう。海へ流れて分解又は知らない土地へ行くだろう。

そんな事は絶対にあり得ません。

この記事を読んで頂いた方が1人でも、ポイ捨てをしない事や、ビニールでは無くマイバッグを持ち歩いたりする意識になって頂けましたら幸いです。

それではまた皆さんにお会い出来るのを楽しみにしております!

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