はじめまして！
福岡県在住の、お魚が大好きな中学１年生、伊藤柚貴（いとうゆずき）です！
幼稚園の年長さん頃から魚にどっぷりハマり、夢だったととけん(日本さかな検定)一級に１０歳で合格しました。普段から魚の絵を描いたり自分でさばいて食べたりして、ほぼ毎日魚食（ぎょしょく）を楽しみ、おさかなLIFEを満喫しています！
アジやタイなどのメジャーな魚はもちろん、市場価値が低くてあまり市場やお店にも並ばないような珍しい魚も大好きです(≧▽≦)
今まで食べた魚の種類は４１６種を超えました！（魚類以外は別集計です☆）まだまだ美味しいお魚を追い求めていきたいのはもちろんですが、その美味しさをもっといろんな人に知ってもらたいな～と思って日々勉強中です！
魚ってこ～んなにかわいくて、しかもおいしいんだ！！とか、意外な一面やおもしろさなど少々マニアックかも（！？）しれませんが、魚の魅力をたっぷりとお伝えできたらと思っています。どうぞよろしくお願いします＾＾
【第１回：ムツゴロウ（スズキ目ハゼ科）】
☆有明海産 １８ｃｍ☆
ぼくが毎週行っているお魚屋さんになんと！泳いでいるムツゴロウがたくさん売られていたので買ってみました！
ムツゴロウは有明海周辺の干潟に棲んでいて、泥の上で飛び跳ねている印象だったので海水の中で泳いでいる姿は珍しくて、とっても可愛かったです。
顔や背中が水から少し出ているくらいが快適そうで家に帰ってもずっと元気でした！
下から見るとハゼ科の特徴である吸盤状に変化した腹ビレもありました。
ハート型の瞳で、目が上に飛び出ていてかわいい見た目なのに、歯はギザギザとするどかったです。（死ぬと目を閉じます）
暗色の体やヒレにコバルトブルーの水玉模様がちりばめられていてとてもキレイでした。
★さて！突然ですが問題です★
なぜこのように体にきれいな水玉模様があるのでしょうか？
- エサを見つけやすくするため
- 自分の存在をアピールするため
- カモフラージュするため
-------------------------------------------------------
答えは③『カモフラージュするため』です。
これは決して目立つためのものではなく、
ムツゴロウのすみかの干潟にたくさんある貝殻などの白っぽい粒々にまぎれて、鳥などに狙われないように水玉模様があると言われています。
------------------------------------------------------
ムツゴロウは今までも食べたことはありましたが、自分で調理するのは初めてだったので、本などで調べながらさばいて、余すところなく大切にいただきました！
まずは、頭と内臓を取り他の魚と同じように３枚おろしにして皮をむき、【お刺身】で食べました。いわしの刺身をつくる感覚です。
小骨は取らなくても全然気になりませんでした。
大きさの割に血が多い魚なので見た目は赤黒いですが、血生臭さはまったくしなくて（むしろさわやかな感じ！）、よく跳ねるからか身が筋肉質で、シャキシャキとしていてとってもおいしかったです！
次に【蒲焼き】です。
ムツゴロウを背開きにして１分ほど焼きます。小～さなウロコがありますが焼いたら気にならないので皮ごと焼きました。
次に醤油、みりん、砂糖、酒で作った甘めの蒲焼き風のタレをかけてもう一度焼いたら完成！新鮮だったので身の弾力が凄かったです！プリップリで抜群においしかったです。
そしてあんなに赤かった身が、なんと！加熱することで白い身になったので、実は赤みを帯びた白身魚だったということが分かりました。
最後は【ラーメン】です！
意外かもしれませんが、ムツゴロウの頭や骨(ガラ)はいい出汁がたっぷり出ます！
今回はこの出汁を使ってラーメンを作ってみました！
まずはガラを焼いて水を入れ、15分ほど沸騰しないように熱し、ゆっくり冷ました後、大まかなガラを取り除き、ザルを使ってこしたら黄金色のとってもいい香りのするキレイな出汁ができました！
そこに醤油と生姜を入れスープを作ります。
茹でた麺を入れ、お好みの具を乗せたら、『ムツゴロウラーメン』の完成です！
(今回は、小松菜とゴマと、背開きにしてトースターで焼いたムツゴロウをのせました！！)
ムツゴロウの旨味がしっかりと感じられて、すごく美味しかったです！
実はムツゴロウは、絶滅危惧種に設定されるほど数が減少している魚です。
でも、地元の漁師さんたちが禁漁期間を設けてムツゴロウや干潟の生き物たちを守ってくれているおかげで、少しずつ回復してきているそうです。
今は甘露煮やムツゴロウラーメンなど加工品も色々あるので、もし見かけた時にはぜひ食べてみてください(^o^)
