そもそもアオブダイってどんな魚？
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アオブダイとは、スズキ目ブダイ科に分類される海水魚です。
アオブダイの体色は、その名の通り青色で鮮やかな色合いとなっており、頭部がコブのように出っ張っているのも大きな特徴です。
大きい個体だと、約90cmまで成長する事もある大型の魚になっています。
そんなアオブダイと似た魚で、沖縄にイラブチャーと呼ばれる魚が存在します。
この二種は同じ魚だと思われがちですが、そもそも沖縄のイラブチャーとは、ブダイ類を総称した呼び名なので、アオブダイとは異なります。
しかし、そのイラブチャーの中の、ナンヨウブダイという青い魚はアオブダイに似ています。
アオブダイとナンヨウブダイの見分け方は、尾ビレの形を確認する事です。
ナンヨウブダイの場合は、尾ビレの両端が伸びて刺股のような形をしていますが、アオブダイの場合は、一般的な台形の尾ビレを持っています。
他にも、体の色合い等で判断できますが、食用とする場合は極めて判断を慎重に行う必要があります。
なぜなら、アオブダイは「パリトキシン」という有毒物質を持っているからです。
パリトキシンは、人間の体内に入ると呼吸困難、痙攣などを発症し、最悪の場合死にいたる可能性もある、かなり危険なものです。
この猛毒はもともとアオブダイに備わっているわけではなく、アオブダイがエサとしているスナギンチャクが持っているものです。
しかし、アオブダイはスナギンチャクをエサとしているため、結果的にアオブダイの内臓に毒が蓄積されていくことになります。
逆に、カサゴやエイのような毒針は持っていないため、触れる分には問題ありません。
アオブダイはまずい？どんな味がするの？
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ここからは、アオブダイの味についてお伝えしていきます。
第一に、「アオブダイって猛毒があるのに食べれるの？」と疑問に思う方もいるかもしれません。
結論、食べることはできます。
先述した通り、アオブダイが持つパリトキシンは、内臓に蓄積されていくので、それ以外の身であれば食べることができます。
しかし、個体によっては刺身にもパリトキシンが含まれていたという報告もあがっています。
また、パリトキシンは加熱調理をしても除去できないため、基本的には個人で調理せず、プロにお願いすることをオススメします。
さて、本題のアオブダイの味ですが、その見た目と猛毒を持っている反面、実はとても美味しい魚です。
アオブダイの刺身は、とても淡白な味でありながら甘さもあり、歯ごたえも兼ね備えているため、とても食べごたえのある魚です。
ただ、皮にはクセがあるので、調理する場合は皮の処理をしたほうが美味しく食べることができます。
白身魚ということもあり、煮付けやフライなどとの相性がいい魚になります。
アオブダイが美味しい旬の時期はいつ？
アオブダイは年間を通して、水揚げされるため旬が定まっていません。
ただ、ブダイの仲間は、冬になり海水温が下がると、エサを動物質なものから海藻類へと変える特徴があり、これにより身の臭みが軽減されることが分かっています。
加えて、寒くなると脂がのり身がギュッと引き締まるため、アオブダイも冬が一番美味しいと考えられます。
アオブダイを美味しく食べることができるレシピは？
「アオブダイには猛毒があって、とても危険なのは分かった。でもどうしても食べてみたい。」
という方に向けて、アオブダイを美味しく食べるレシピを紹介します。
大前提、内臓はキレイに取り除くよう注意してください。
アオブダイのマース煮
マースとは沖縄の方言で「塩」のことを指します。
マース煮は沖縄の郷土料理で、材料を塩と泡盛(酒)で煮ていくシンプルな料理方法です。
- アオブダイの内臓をしっかり取り除く。
- 鍋にアオブダイが浸る程度の水と塩と泡盛(酒)と出汁を適量入れて加熱する。（アオブダイはまだ入れません）
- 鍋が煮立ったら、火を弱めてアオブダイを入れる。
- アオブダイに火が通ったら、完成です。
お好みで、生姜スライスやオリーブオイル、柑橘果汁などを入れて、風味を楽しんでください。
アオブダイの刺身
アオブダイの刺身は、上記でも触れた通り、歯ごたえがありとても美味しいです。
もし自分で捌く際は、必ず内臓を取り出し、身を丁寧に洗ってください。
薬味には醤油はもちろん、ポン酢などとも相性がいいです。
アオブダイの味についてまとめ
いかがでしたでしょうか？
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもアオブダイってどんな魚？
- アオブダイはまずい？どんな味がするの？
- アオブダイが美味しい旬の時期はいつ？
- アオブダイを美味しく食べることができるレシピは？
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