仮眠室に仕事開始のベルが鳴ると、一斉に漁師たちが起きだします。 船底の仮眠室から這い出て甲板に上がると、灯船が集魚灯を海中に照らしています。 とっぷり夜の闇に染まった黒い海を、眩い光で照らされたエメラルド色の海面はとても幻想的で美しいものでした。 さてヘルメットを被り、合羽を羽織って作業開始です。 海面を照らしていない...
漁港紹介
漁港紹介の記事一覧
2015年9月29日、全日空系列の貨物航空会社ANA cargoは、CSN地方創生ネットワーク株式会社(以下、CSN社)と鮮魚流通、鮮魚輸出の提携を発表しました。 この日、羽田空港にてCSN社は空港内鮮魚仕分け施設「羽田鮮魚センター」をオープンしました。 以前、成田空港が扱う輸入魚について記事にしましたが、この「羽田鮮...
さて、今回は日本最東端の漁港のお話です。 この漁港は東京都にあるのですが、築地や江戸川などではありません。 首都圏から東南984kmに位置する小笠原村です。 小笠原村は30の諸島で構成する小笠原諸島の管轄市町村です。 住民が居住しているのは諸島の中で父島と母島のみで、人口は2,871人(2015年5月現在)、気候区分は...
さて、今回は日本最西端の漁港のご紹介です。 前回ご紹介した日本最南端漁港がある波照間島から100キロ弱西に進むと、日本最西端の地・与那国島に辿ります。 人口1,700人、海岸線長が27.5kmの小さな島で、民間人が自由に出入りできる日本領土の最西端です。 気候は日本では珍しい熱帯雨林気候区分で、真冬でも20℃以上の温暖...
漁港何でもランキング(その2)…日本最南端の漁港・沖縄波照間港 前回ご案内した宗谷岬大岬漁港から南下すること約3,000km。 こうして見ると日本は結構大きいですね。 沖縄県八重山郡波照間町、波照間島が日本最南端の領土です。 人口542人(平成9年)の小さな島です。 周辺は八重山諸島が存在し、有人島は10島、その周辺に...
北海道道北、稚内市。 日本海とオホーツク海に挟まれた日本最北端の岬、宗谷岬があります。 岬の北端には「日本最北の地」の碑があります。 真冬の平均気温は-2.7℃と厳しい寒さですが、真夏の平均気温は22.3℃と大変過ごしやすい季節です。 北海道道北で冬の風物詩といえば網走の流氷ですが、この宗谷岬でも流氷を楽しむことができ...
小学生の頃、社会科で日本三大漁港を挙げよという試験問題があったことを思い出しました。 答えは、1位が遠洋マグロ・カツオ船基地の焼津漁港、2位はアジ、サバなど大型旋網漁船が主体の銚子港、3位はサケ、マス、ニシン、スケソウダラなど北洋漁業基地の釧路港となっています。 他に石巻、八戸、境、枕崎、長崎などが続きます。 ランキン...
前回、モジャコ漁とはブリの稚魚を養殖のために捕獲することをお話ししました。 ブリの養殖を本格的に取り組んでいる漁港が、鹿児島県の薩摩半島の北端と天草下島に挟まれた長島という小さな島にあります。 この漁港は薄井漁港といい、出水郡長島町に存在します。 海岸線が長い長島周辺海域には小さな島が18島以上あり、狭い海峡に入り江が...
横浜市のみなとみらい地区から山下公園を通り抜けて南下すると、日本で有数の巨大貿易港・横浜港の本牧埠頭があります。 国際貨物航路を結ぶ大型コンテナ船が年中出入りし、埠頭には世界様々な国からのコンテナが山積みされて、日本の経済活動が活発であることを実感します。 そんな巨大貿易港の片隅に小さな漁港があるのです。 その名は「横...
鹿児島県の桜島の東側、大隅半島の入り口で錦江湾内に位置する垂水市。 この数年、緩やかに人口が減少して過疎化が懸念されていますが、幻の焼酎「森伊蔵」の蔵があり、焼酎好きには広く有名です。 垂水市は漁協と共同で地元産業の活発化に取り組んでいることがあります。 「海潟漁港」にてカンパチの養殖を行っています。 この海潟漁港は垂...