釣り漁業


釣り漁業 (自由漁業)

古い歴史のある釣り漁は、最も基本的な漁法のひとつです。
地域によって長年受け継がれてきた方法があり、仕掛けや規模、獲る魚の種類や大きさが違ってきます。
漁をするエリアはだいたい決まっていて、遠くへ足をのばすことはあまりありません。
釣り漁業の歴史は非常に古いが、大量の魚を一度に漁獲することができないため、網漁具の発達につれて漁業の中心は網漁業へ移っていきました。
しかし、現在でもなお釣り漁業は、網漁業と並んで漁業の二つの柱となっており、両方をあわせると日本の漁業生産の90%近くを占めています。

釣り漁業は、様々な魚種に使われていますが、大分県の「関さば」や「関あじ」のようなブランド魚は、傷がついてしまうと市場で取り引きされないため、
慎重な「手釣り」で行われます。
この釣り方は、竿を使わず手で糸を操り、これは魚に1対1の戦いを挑む漁であるため、微妙な駆け引きが必要になります。
多くの場合、1人で操船して漁場まで行き、1人で釣ります。まれに2人が船に乗ることもありますが、多くの船は1人ですべてをこなします。

そのため、釣り漁は、船や釣漁具を購入する資金があれば独立は早いですが、安定して成功し続けるようになるまでの道のりは険しいです。
しかし、その分自分の腕一本で収入を得る、漁師の醍醐味にあふれている漁法ともいえます。

画像出典元:長崎県漁政課

 

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