イサキが美味しい季節になりました

桜の花弁が散った木々は新緑が眩しく、季節は春から夏に動いていることを感じます。
そんな初夏の時期になると美味しい“旬の季節”を迎える魚のひとつにイサキがあります。
宝永7年に刊行された「大和本草」では、早く腐りやすくて下品なりという随分な事を書かれていましたが、これはきっとなかなか海のそばに生活している者以外では新鮮な魚が手に入らなかったということでしょうか。

イサキは東アジアの海域に広く生息する魚で特に黒潮の影響が強いところが中心、日本沿岸では東北地方以南の太平洋、東シナ海に存在します。
関東以南でまとまった水揚げ量がありますが、日本でもっともイサキの水揚げ量が多いのは長崎県です。
関東付近では相模湾がイサキの漁場として有名で、夏になると湘南・江ノ島ではイサキを求めにやってきた釣り人達を多く見かけます。

イサキは水深10~60メートル程度の岩礁底の上層に群れを成して生活をする沿岸性の魚で、人工漁礁にもよく集います。
浅瀬の岩礁帯はでこぼこしているため潮の満ち引きによって潮流の速さが変わりますが、そんな過酷な環境をイサキは好み、そんな磯にいる魚ということで「磯魚(イサキ)」という名前が付いたといわれています。
ほかに「鶏魚」という当て字がありますが、背びれの棘が数本鋭く立っていることからニワトリの鶏冠に見立てられています。
ちなみにイサキは「加治屋殺し」という恐ろしい名を持っていますが、火を通して熱を加えたとき骨の棘が硬くなります。
昔々、イサキの骨がのどに刺さって死んでしまったということから名付けれたそうですが、今でものどに刺さって病院に駆けつけるケースが多々あるようです。

イサキは夏になると産卵期に入るので、春から夏の時期は体に栄養が乗っていてとても美味しいのですが、産卵期が終わった秋以降は体の脂が落ちて身はバサバサ、本当に同じ種類の魚なのかと不思議になります。

鮮度がいいものはまずは刺身にして食べたいものですね。
この時期のイサキは脂が乗っていますから、深い旨味とともにとても甘味が感じられます。
関東では塩焼き魚として需要がありますが、関西では煮付け魚として人気があるそうです。
明日は魚屋に行ってイサキを買ってこようと思うのです。

画像出典元:http://blog.goo.ne.jp/hmaekawa1941/e/a425b8f0405c0195098cef2d5e4d3a25

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