前回ではかまぼこを作るために、使える魚は限定されるところまでおはなししました。 さて、蒲鉾を作るために使われる魚はどんなものがあるのでしょうか。 蒲鉾を作るために適した魚はタラ類、サメ肉、イトヨリ、ベラなどの白身肉となります。 なかでもオキギス、グチ、エソ、ムツ、ハモ、ヒラメなどの肉は高級品の製造に使われているのです。...
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さて前回は蒲鉾の歴史についてお話ししました。 昔の蒲鉾は竹の枝に魚のすり身を擦りつけて焼き上げたもので、今の竹輪のような形状をしていたのでした。 そして現在のような板付状の蒲鉾が作られるようになったのは室町時代になってからといわれています。 1752年(宝暦2年)に記された「摂戦実録大全巻一」によると、豊臣秀吉の三男で...
おせち料理で欠かせないもののひとつに“蒲鉾”がありますね。 重箱の中にある紅白の蒲鉾はお正月の目出度さを引き立たせますが、これは蒲鉾の形を「日の出」に見立てて縁起がいいことから祝膳に使われているのです。 白色は「清らかな心」、紅色は「邪気を払う」ことを意味しています。 このような目出度い行事に蒲鉾が使われるようになった...
神奈川県西部の小田原市。 近くには急峻な箱根山や湯本の温泉街、市内には足柄平野を流れている酒匂川、そして目の前に広がる相模湾と風光明媚な街です。 小田原市の沿岸海域は急深な地形で、この地形を活かして定置網漁が盛んです。 アジ、サバ、イワシなど定番の魚から、ソウダガツオ、アカカマス、イシダイ、クロダイ、イナダ、メジマグロ...
かまぼこが文献に登場してから900年経ったといわれます。 かまぼこがこれほどまで歴史があるとは思いもよらなかったですね。 ■蒲鉾の歴史を振り返ってみましょう 古くは材料を竹に巻きつけ、棒状にしたところ、蒲の穂に似ているところから蒲鉾と呼ばれるようになったようです。平安時代は淡水魚のナマズなどが原料になっていました。 こ...