鯛と日本人の関係のお話について、まだまだ続きます。 歴史の話になると止まらなくなってしまうのです…今回もお付き合いくださいませ! 平安の貴族社会では鯛が特別な魚として扱われていたことを前回綴りましたが、その名残は現在も実はあるのです。 幕末まで天皇の昼御膳は毎日「鯛の塩焼き」が供されており、京都御所では大阪湾で獲れた鯛...
マダイの記事一覧
日本に於いて古くからマダイは「魚の王様」という位置づけにあり、鯛という名前を語呂合わせにした「目出度い(めでタイ)」という言葉はあるほどです。 七福神のえびす様の腕の中には赤い鯛が乗っかっており、今も昔も日本では最も縁起がいい魚です。 バブル経済の昭和時代後期、正月をはじめ慶事があるシーズンになるとマダイの需要は非常に...
私が寿司屋で必ず頼むネタのひとつに“マダイ”があります。 舎利の上に乗った透明感のある皮霜造りのマダイは、コリコリとした弾力のある食感にほのかな甘みとクセがなく素直な味わいでありながら深い旨みが楽しめます。 寿司や刺身の生食で味わう旨さを愉しんだら、今度は塩焼きにして熱を通った身の旨味が増した奥行きの深さ(特に皮目は最...
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