しまんだ人が行く〜ナノバブル北九州編〜

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前回に引き続き、島浦町漁業後継者部の視察旅行について書きます。

前日の福岡市内のホテルから眠い目をこすりながら早朝5時に出発しまして、北九州へと向かいました。

目的地は北九州中央卸売市場です。

前職で北九州のスーパーの水産部で働いていたので、よく耳にしていた仲卸さんが魚市場内に並んでいました。

前は仕入れに来ることはなく、バイヤーが選んで店舗に納品される魚を販売、加工していたので北九州魚市場へ来ることはありませんでした。

そう考えると、どこで水揚げされて、誰の手を通して店舗に来ているのか実感が乏しかったなと思います。

今は、生産者という立場になり島浦産や結城水産という産地情報を消費者まで伝えてほしいと思っていますが、いざ自分が既存の流通の仕組みに入ってしまうと色んな作業や情報の中で埋もれてしまい、なかなかお客さんに産地情報を伝えることは難しいよなと感じます。

何か新しい仕組みを活用してトレーサビリティやブランド情報を伝えていかないといけないのかなと。

脱線しましたが、今回の目的はナノバブル発生装置の視察です。

株式会社ナノクスさんにご協力いただきました。

こちらの親会社が北九州魚市場で仲卸などをやられている丸福水産でして、市場内の店舗で見学をさせていただきました。

まず、氷で冷やした水にナノバブル発生装置をオンにしてタンクの水にナノバブルが満たされるのを待ちます。

何分だったか忘れてしまいましたが、15分から30分くらいだった気がします。笑

そのあと、魚をタンクにつけます。

時間は赤い魚で10〜15分、青物は30分ほどだそうです。

ナノバブルは酸素と窒素どちらかを使用することができ、ガスボンベを交換する事で分けて使えるそうです。

酸素には魚本来の色味に戻す見た目を鮮やかにする効果があるそうです。

水揚げされて1日前の魚をつければその差は一目瞭然でした。

あとで丸福水産がスーパーのテナントで入られている店舗の売場でも魚を見させてもらいましたが、色目がとても綺麗に出てました。

窒素の方はというと、変色防止と身持ちを良くする効果があるそうです。

実は以前、ガイアの夜明けかなにかのテレビで5日前のサバを刺身で食べれるっていうのが取り上げられててこの窒素の効果についてすごく気になってました。

ナノバブル水につけるだけで酸化しにくく、身持ちが良くなるのはすごいことです。

腐敗するにはいくつかの条件、血、水気、酸化などがありますが、最近ではこれらを極限まで0にする技術がいくつか出てきています。

この技術を組み合わせたら、最高の魚が出来上がるんじゃないかと妄想してしまいました。笑

市場内で朝食をとり、次は若戸大橋を渡り、

陸上のアワビ養殖の現場を見学させていただきました。

こちらはナノバブルの酸素発生装置を使って養殖されていました。

中はこんな感じ。。

真っ赤です。

アワビがめっちゃいる。

エサはやっぱりコンブです。

穴がいくつもありますがこの中にもアワビが入ってるそう。

ご飯を食べに上がって来るんだそうです。

例えるならこの中は酸素カプセルに入っているような状態だそうです。

細胞の活性があがって免疫力も上がり、新陳代謝が活発になる。

これは元気なアワビが育ちそう。

水流も激しくなく、ナノバブルが溶け込んだ水がゆっくり回流している様子でした。

アワビに詳しくないので病気のことはわかりませんがこれで病気が出にくいのであれば、とても可能性のある陸上養殖だなと思いました。

陸上養殖は初期投資が多額なので、すぐすぐ始められるものではないけど、大手企業や今まで養殖とは無縁の企業が新しい技術を取り入れて参入してくる日も近いなと思いました。

今からの養殖はこれまでの先人が残してくれた飼育ノウハウを大切に継承しながらも、こういう風に新しい技術をどんどん取り入れてより効率的に、より魚と環境、人間に優しいものへと変化させていかないとですね。

今回視察先のナノクスさん、丸福水産さんは懐が広くてとてもオープンに教えていただきとてもありがたかったです。

後継者部のメンバーも質問しっぱなしでした。

ただの旅行にならずしっかり視察でき、今回のミッションはコンプリート出来ました^ ^

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この記事の著者

結城嘉朗

宮崎県延岡市の沖合に浮かぶ離島、島浦島で水産養殖業をしています。 育てているのは、カンパチ、シマアジ、マダイ、イサキ、メジナ、カワハギなど。 福岡のスーパーの水産部で5年働き、実家の結城水産を継ぐために島に戻りました。 島の若手漁師数名で島おこしも頑張ってます。

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