酒のつまみ

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今回は連載タイトル「魚と肴を時々酒と。」に従い、酒のつまみについて書きたいと思います。

まずはじめに、我が家の晩酌事情をご説明します。子供がまだ幼いため、家族で食卓を囲んでいる時間はゆっくり酒が飲めません。なので、子供が寝てから家事を済ませ、22時過ぎからあらためて晩酌をするのを日々の楽しみにしています。つまみは主に魚介類で、お酒はつまみとの相性で選んでいます。

私が魚を食べることが好きな理由に、季節によって美味しいものが変わって飽きないということがあります。旬の魚というと、例えば秋ならサンマ。あの味わいはまさに至福で、うちの島の直売所でも北海道から毎年仕入れます。1尾あたり300円近い値段(都会では信じられないですよね?)になりますが、すぐに完売してしまいます。でも、一年中それが食べたいかと言われると違うんですよね。「今」しか食べれないとか、「今」が一番美味しいから幸せを感じるのではないかと思います。

私が住んでいる島で夏から秋にかけてもっともなじみがある海の幸は、「白いか」(標準和名:ケンサキイカ)です。一口にイカといっても、時期によってとれるイカの種類が異なります。秋にかけて白イカが獲れ、冬にはスルメイカ・ヤリイカなどが水揚げされます。

白イカの場合、夏は刺身で食べることが多いです。身の部分は子供たちの大好物なのでそちらに譲り、つまみ用に残るのは専らゲソやミミ、コシと呼ばれる部分。逆に私はこちらの方がそれぞれの食感を楽しめて好きだったりします。さっと茹でて生姜醤油で食べると最高ですね。

9月頃になってくると少し涼しくなって一夜干しが作りやすくなってきます。ちょうど体もあったかいつまみが食べたくなってくるから不思議なものですね。

スルメイカの場合は、冬になり肝が膨らんでくるとやっぱり塩辛を食べたくなりますね。漁師のおかみさんに作り方を教わって以来、毎年自分で仕込んでいます。

まず、肝は真っ白になるくらい塩をして1日水分を抜いたあと、しっかりと水分を拭き取ります。そして身の部分を皮をむかずに小さく切り、肝と混ぜ合わせます。

そこに普通は日本酒を少量加えるのですが、これはお好みでブランデーや焼酎などの蒸留酒を加えると香りが変わって面白いです。たくさん作る場合は塩分濃度を10%以上にすることで、常温保存がきくようになります。あとは時々かきまぜでお好みの発行具合になるまで待つだけです。

でも、毎日味見してたらちょっとずつ無くなってしまいますのでご注意ください(笑)

そして、こちらもたくさんいただいたときには一夜干しにして保存しときます。

ゲソやくちばしなんかも余すところなくつまみにします。

卵巣は燻製にしてみたり。

一瞬しか食べられないという意味では、ヤリイカの卵を煮付けにしたり湯がいて食べるのも美味しいですよね。写真右下のふわっと開いたものが卵です。イカは本当に余すことなくおいしくいただけます。

一般的には捨てられてしまう部分でも、工夫次第で美味しいおつまみに変身させることができる。そんなところも魚の楽しさの一つかもしれません。みなさんの好きなつまみも教えていただけると嬉しいです。では!

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この記事の著者

藤澤 裕介

大学を卒業後、出版社に勤務し数々のベストセラーに関わる。2010年に海士町に移住し、 漁協の職員としてのキャリアをスタート。地域で暮らしながら持続可能な漁業のあり方を 模索している。(1979年生まれ/横浜市出身)

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