Iターン鯖がやってきた!!養殖実験開始です

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サカマ図鑑をご覧のみな鯖、こんにちは。
島根県の離島・隠岐にある海士町でいよいよ鯖の養殖テストが開始されますので、今回はそんなお話を。
 
そもそもこのプロジェクトが始まったきっかけは、私が個人blogに書いた「定置網で獲れたローソク鯖をなんとかしたい」という記事をサバ料理専門店「SABAR」を展開する㈱鯖やの右田社長が読んで連絡をくれたことでした。

離島であるがゆえに本土にある市場までの輸送コストが非常に高く、それに見合う相場にならないと小さなサバは仕方なく海に戻されることがある。そんな島の状況を知り「サバが困っているなら何とかしたい」、そう言って初めて島に来てくれたのが2016年の11月の出来事でした。それから約1年半、何度も顔を合わせて意見をぶつけ合い、ついに島で養殖のプロジェクトが動き出しました。
 
これまでは出荷できなかった未利用魚とよばれるサイズの小さい魚を美味しく食べれるサイズまで育て、消費者にお届けする。魚を育てるためのエサにも傷のついた魚やあまり食べる習慣のない魚などの未利用魚を活用し、漁で獲れた魚の廃棄0を目指す。そんなサイクルを実現することで、島の漁業資源を無駄にすることなく持続可能な漁業を目指していきたいと考えています。
 
まず最初の一歩として、実際に島で小さな規模で養殖をスタートしてみることでした。海士町はいわがきの養殖がとても盛んで、「春香」というブランドで築地をはじめ全国に出荷していますが、魚の養殖はしていません。かつてはハマチやヒラメ、フグなど魚類の養殖を行う事業者がいましたが、現在は一つも生簀が残っていませんでした。
そこで、すでに㈱鯖やが養殖を展開している福井県小浜市の漁師さんたちの助けを得て、生簀づくりが行われました。

海上に生簀を2つ設置する作業は定置網の漁師たちが中心になって行われました。2隻の船で確認しながら図面通りの場所に固定用の砂袋を沈め、ロープとブイを縛って固定していきます。その手際の良さと頼もしさに、あらためて漁師はカッコいいなーと思いました。

 
そして網を張り、ついに養殖筏が完成しました。

例年通りなら11月ごろから小さいサバが回遊してくるのですが、そこから本番がスタートになるのでテストとして人工種苗の鯖を育ててみることにしました。
10tの活魚トラックでやってきた鯖たち1500尾を生簀に移し、実験開始です。

海士町はIターンと呼ばれる移住者の受入れが多く有名な島なので、それになぞらえてこの鯖たちを「Iターン鯖」と呼ぶことにしました。

さあ、果たして鯖たちの定住はうまくいくのか、今後の展開に乞うご期待。

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この記事の著者

藤澤 裕介

大学を卒業後、出版社に勤務し数々のベストセラーに関わる。2010年に海士町に移住し、 漁協の職員としてのキャリアをスタート。地域で暮らしながら持続可能な漁業のあり方を 模索している。(1979年生まれ/横浜市出身)

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