魚と肴を時々酒と。

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みなさん、はじめまして。
サカマ図鑑で【魚の産地での取り組み】と【魚のおつまみ】をテーマに連載を書かせていただくことになりました藤澤裕介です。
妻と溺愛する息子二人と4人で暮らす、魚をこよなく愛する38歳です。

私は日本海の離島・隠岐の島にある海士町(あまちょう)という島で漁協の職員として働いています。

2010年に島に移住しまして、この地域の漁業をいかに持続可能な形にするかをテーマに取り組んできました。
今は2つのプロジェクトに関わっています。

一つ目が、「定置網で獲れる小さな鯖の循環養殖」です。

出荷するだけ赤字になる小さいサイズの魚は、現状では海に捨てざるを得ません。

特に、秋から冬にかけて回遊する小さい鯖は、まとまって網に入ります。
もともと鯖は島でも人気の魚なのですが、とても島内消費だけでは食べきれません。この魚を育て、価値あるサイズにすることで資源の無駄を減らします。
また、エサにはアジなど他の小魚や、網の中でイカにかまれるなどして傷がついた魚などを使うことで海の資源が循環することを目指しています。
今年の7月にようやくテスト用の養殖筏(いかだ)が完成し、8月から試験的に運用を開始します。

そしてもう一つが「魚の地消地産」です。
2020年までに島で食べられる魚の65%を島内産に切り替えることを目指しています。
「地消地産」とは、すでにある需要「地消」を、地元産の食材「地産」に切り替えていくことで、地域内の経済循環が高まるという狙いを持った取り組みで、島外への輸出コストが高い離島では特に効果があらわれやすくなります。
定置網は漁業生産の約3割を占める主要な漁業ですが、島内の飲食店や家庭、給食など様々な生活のシーンに魚を供給する役割を担っていて、経済的な重要性以上に島の「魚がある生活」を支える基盤でもあります。

この定置網を「みんなで食べて支える」プロジェクトです。
「正しさ」を持ったお題目よりも、「美味しさ」や直観に訴える目の前の選択肢が必要だと考えていて、島の人が食べたくなる魚を食べやすい形で流通させるため、今年の5月から水産加工を始めました。
こちらはまず始めることが大事だとスタートしたものの、孤軍奮闘しておりパートナーを募集しております。

島暮らし、はじめませんか?

こんなことを考えながら、島で獲れた海の幸をいかに美味しく食べるかを最優先に暮らしています。
この連載では季節の旨い魚についてもご紹介できればと思っております。

ひょっとしたらそっちのほうが多いかも!?

ということで、これからぼちぼち状況をお伝えしていきますのでお時間とって読んでください。

以上、現場からでした。

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この記事の著者

藤澤 裕介

大学を卒業後、出版社に勤務し数々のベストセラーに関わる。2010年に海士町に移住し、 漁協の職員としてのキャリアをスタート。地域で暮らしながら持続可能な漁業のあり方を 模索している。(1979年生まれ/横浜市出身)

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