琵琶湖からアユが消えた!?
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琵琶湖では1月になるとアユ稚魚のヒウオ漁が始まりますが、今年のアユの魚影は今までない程薄いとのことで、全く獲れない状態が続いています。
一日中漁をしても1キロちょっとの水揚げしかなく、油代など経費が重く圧し掛かっています。
琵琶湖で数十年の経験があるベテラン漁師たちは、この経験したことがない大不漁に対して、これからの見通しはどうなるのか非常に気にしています。

滋賀県では毎月、琵琶湖沿岸部を一周してアユの魚影調査を行っていますが、アユ漁解禁直後の1月は例年の10%、2月は17%と非常に少ない数字でした。
しかし、昨年の秋に琵琶湖周辺に流れる河川にてアユの産卵状況を調べたところ、例年(106億)の倍に当たる213億粒の卵が確認されていたのです。
例年より多い卵でありながら、アユの稚魚は例年の10%という数字、一体琵琶湖で何があったのでしょうか。

通常、アユの卵は9月に産卵するのですが昨年は雨が少なく、卵が孵化する環境が整っていなかったと推察されています。
そのため孵化をしたのが10月で例年より一カ月遅れました。
孵化した仔稚魚はミジンコなど小さな動物プランクトンを食べて成長しますが、昨年の遅れた孵化した魚は通常2カ月で5センチに成長するところが3センチほどしか育っていませんでした。
これは琵琶湖の水温が下がりつつあった状況で産まれたため、水温に比例して餌が少なくなっていることが考えられます。

滋賀県は3月に定期観測点の沿岸域以外に沖合をくまなくアユ生息調査を行ったところ、例年よりも沖合に偏って分布していることが分かり、例年の1.2倍にあたる252群のアユの生息が確認されました。
これらのアユは4月以降に沿岸部へやって来るのではないかと見られています。

そして琵琶湖で気になることがもう一点、昨年頃から外来種の植物プランクトンが急激に増えだしたということがあります。
オーストラリアやニュージーランドに分布している「ミクラステリアス・ハーディ」というプランクトンで、アユの餌となるミジンコが食べる植物プランクトンよりも大きなサイズです。

この植物プランクトンが増加したため、ミジンコが増えなくなりアユにも餌が行き届かなくなったことが考えられましたが、今年のアユの肥満度は「例年並み」であり、アユの餌不足は考えられません。

さて琵琶湖のアユ問題は他にも影響が波及しており、全国の河川や湖など内水面にアユを毎年800トン以上放流していますが、その内の170トンほどが琵琶湖産のアユなのです。
アユが地元の名物である各自治体は、安定したアユの供給ができるのかと不安を隠せません。

今後の対策が急がれます。

画像出典元:https://blogs.yahoo.co.jp/wxgqy370/28800451.html

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