和歌山県海南地方の漁師めし『魚の煮合い』と『だんご汁』


和歌山県では漁師めしによって魚のおいしさを知ってもらおうと、地元で獲れた魚を使った漁師めしのイベントを展開しています。

☑まずは『煮合い』から紹介しましょう。煮合いというのは魚を煮る料理ですが、和歌山県加太地区を中心に「炊き食い」という料理が漁師さんによって開発されました。この料理は煮魚とは違って、煮込まないうちに食べる料理なのです。つまりすき焼きの魚版のような料理です。

煮合いはどんな魚を使っても簡単にできる料理で、漁師さんの各家庭ごとに魚と具材の組み合わせに違いがあるようです。つまりそれぞれ拘りがあるということですね。

煮合い料理の具材組み合わせの一例
・ハモ・アナゴ+タマネギ
・あじ+わかめ
・はまち・さば+白菜(〆にうどん)
・いわしだけで具材は入れない

レシピとしては
<材料>
はも(600g)、タマネギ(1個)、豆腐(1丁)、わかめ(適量)、
醤油(適量)、日本酒(適量)、甘みが必要なら味りん。
<作り方>
1.骨切りしたはもを1口大に切る。
2.タマネギはくし形に、豆腐、わかめは好みの大きさで。
3.鍋に具材を入れ半分ほど浸かる程度に水を入れ、醤油を入れて沸騰させる。
4.煮立ったら日本酒を入れ、さらに沸騰させてアルコールを飛ばす。
5.はも、タマネギを入れ火が通ったらわかめを入れて食べる。魚は少しずつ鍋に入れるのがポイント。
6.煮汁が濃くなったら日本酒を加えて調整する。

☑次に『だんご汁』を紹介します。
だんごといっても和歌山の漁師めしです。当然原料は魚です。和歌山県田野浦地区の漁師さんでは定番のようです。魚のすり身で作っただんごはいい出汁も出してくれます。

だんごの作り方は
<材料>
はも、くち、いとよりなど旬の魚600gほど
すりおろした山芋,卵、水溶き片栗粉(大匙3)、塩(小さじ1)
<作り方>
1.魚は3枚におろし皮を取り、必要に応じて骨を包丁でたたく。
2.フードプロセッサーにすべての材料を入れ、粘りが出るまで混ぜる。
3.冷蔵庫で休ませたのち、丸めれば完成。

レシピ(4人分)
<材料>
はものだんご(適量)、白菜(4枚)、ねぎ(1束)、味噌(適量)、だしの素(適量)
<作り方>
1.鍋に水を沸騰させ、だしの素を適量入れる。
2.だんごと白菜を入れ一煮立ちさせる。
3.具材に火が通ったら、味噌で味を調える。
4.彩にねぎを散らして完成。

和歌山県では地元で獲れる魚のうまさを伝えるべく、~「うまい!」がいっぱい!
漁師めし自慢~というイベントで、水産物の消費拡大と健康食材魚食普及を目指して頑張っておられます。

各家庭でも「煮合い料理」や、「だんご汁」を試してみましょう。手に入る旬の魚を具材にして、漁師めしにプラス家庭の味とアイデアで、おいしい魚料理を作ってみましょう。

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