今日の魚 ヒメジ


「遊女魚」、「姫魚」、「沖の女郎」と艶な名前で呼ばれている魚は桃色の華奢な姿で、まるで着物を身に纏った女性のようです。
口下の二本の黄色いヒゲが特徴で、味覚を感知できる「味蕾」という器官です。
このヒゲで、砂地の中に潜っている餌となる小型甲殻類を探し当てることができます。
日本近海では温暖な海域の浅瀬に生息している小さな魚です。
底引き網で漁獲され、水揚げ量はそれなりにありますが、関東や関西の大都市にはそれほど流通されていません。
産地では焼き魚、天ぷら、唐揚げ、吸い物など汁物など広い料理に使われています。
ほかに加工品や煮干しなどに使われており、山陰地方や佐賀などでは干物に加工されています。
また、沢山獲れたときは練り物の材料に使用されるときがあります。
鮮度がいいものは生食が可能で、四国の徳島では刺身にして食されます。
そして遠く離れたヨーロッパではヒメジをルジェー(赤い魚)と呼び、ムニエルに使用しています。
ローカル魚的な存在のヒメジでしたが、最近は首都圏でも天ぷらや南蛮漬けなど一品料理に使用されており新たな用途が生み出されています。
身は脂が少なくさっぱりした旨さで、熱を通すと香ばしさが楽しめます。
また、皮に独特の甘みがあります。
画像出典元:http://horahora2013.hatenablog.com/entry/2016/06/08/165329

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