タコの知能は凄いゾ!


ミズダコにマダコにイイダコ…タコの刺身や寿司をはじめ、たこしゃぶやおでん、たこ焼き、明石焼きなど様々な料理がありますね。
しかも、旨いだけではなくタウリンやタンパク質、亜鉛など栄養価が豊富なのです。
関西では夏の真中にタコを食べる習慣がありますが、これはタウリンを補給して夏バテを防ぐといわれています。
タコは日本の食文化に古くから根付いており、弥生時代の遺跡からタコつぼ形の土器が発見されています。

頭足類に分類されるタコは骨がないことが最大的な特徴ですが、柔軟な体の殆どが筋肉であり非常に強い力を持っています。
また、その筋肉の歯ごたえや食感がとても気持ちがいいですね。

そんな美味しいタコですが、タコは筋力以外に様々な能力を持っております。
タコの脳はクルミ程度の大きさですが、犬や猫と同じく、ヒトの3歳程度の高い知能を持っていると研究されています。
人間の丸い瞳孔や、垂直にスリットが入っているネコの目とは異なり、タコの瞳孔には水平のスリットが入っています。
この瞳孔の水平のスリットのメリットは、体の位置や体制に関わらず、タコの目は水平面を向いたままなのです。
そのため体が天地逆さまでも、横になっていても、視界の対象が同じように見えるのです。
発達した目を活かして、密閉された瓶の中に入っている餌を認知したタコは、瓶のふたを捻じって開けて餌を取りだすことが出来るのです。
逆のケースでタコが瓶の中にふたをされた状態で閉じ込められても、自分の状況を把握してふたを内側から開けて瓶から容易く脱出してしまいます。

知能以外にも、体に固い骨格が存在しないので、敵から逃げるために狭い場所に体を縮こませて入り込んだり、脱走することができることを自分自身が理解しています。
5億個に及ぶタコの神経細胞の殆どが腕に集中しており、8本の腕をそれぞれが単独した動きを自由自在に操ることが出来ます。

また観察力、記憶力、自分の周辺で起きている問題を解決する能力が優れています。
外敵から身を守るために周囲の色に擬装する(保護色)ことや、地形にあわせて形を変えることをしますが、地形や色の状況の記憶を2年ほど記憶することが出来るのです。
そして更に貝殻やココナツの殻など、道具を使って外敵から身を守る行動を取るのです。
自分のサイズにあった二枚貝の貝殻の中にすっぽり収まって、あたかも本当の貝の様に擬装するのです。

沖縄科学技術大学院大学と米国の共同チームが今年の夏、タコのゲノムを解析しましたが、塩基配列はヒトとほとんど同じであることが判明しました。
タコのゲノムのうち半数が、細胞内で染色体を自由に移動できる「トランスボゾン」という遺伝子で占められており、他の動物では同じ染色体にしか存在しない遺伝子が、タコでは分散化していることより、頭足類の多彩な進化を可能にしたと考えられています。
これらの研究内容は今年の夏の英国科学誌「ネイチャー」に掲載されました。
チームでは更に研究を進めて、タコの神経の進化が脊椎動物の神経とはどう異なるか明らかにすることを目標にしています。

画像出典元:http://blog.goo.ne.jp/osteria1969/e/

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